こんにちは!
『子供の脳は5歳までに準備しなさい』を読みました。
勉強になったことが多かったので、2ページに渡った長い記事になってしまいました…!
まず第一弾は脳の発達の特徴と、5歳までに育つ脳の構造と機能についてまとめたいと思います。
第二弾は、脳の特徴を知った上で、実際に子育てに活かせる具体的なアドバイスをまとめました。
能書きはいいから具体的なアドバイスを知りたいよ、という方はこちらをどうぞ▼
脳の仕組みから理解したいよ、という方はこのまま読み進めてくださいませ〜。
脳の発達の特徴
発達し、結合のできる時期が早いほど「変化には抵抗する」(中略)具体的に言うと、後部や内側や底部にあって早期に発達する領域のいくつかは急速に発達しますが、そうした領域はいったんネットワークができあがると、一般に影響や変化を受けにくくなります。だから、脳の内側かつ底部にある脳幹や、内側のちょうど中心にある辺縁系に変化を起こすのは、よりむずかしいのです。コレに対して、脳の一番外側にある大脳皮質は一生を通じて発達し変化し続けます。
(P19)
生まれた最初の年には、「絆の形成」が決定的に重要な意味を持ちます。脳の感情中枢が生後ごく早期に発達するからです。(中略)幼児が「安心」と「愛情」をどの程度感じられるかが、その後のほかの脳領域の発達に直接の影響を与える可能性があるのです。
(P23)
5歳までに育つ脳の構造と機能
●脳幹―呼吸や心拍、体温調整といった基本的な生命維持機能を制御している。
覚醒や、油断なく気を配ることにも関わっている。
※生後5年半でほぼ完全にできあがる。
●辺縁系 ―扁桃体や海馬などいくつかの部位があつまったもの。
入ってくる情報を処理して感情的な重要度に応じてラベルをつけたり、記憶の保管や取り出しの機能を担っている。
動機づけにも重要な役割をする。
※生後5年半でほぼ完全にできあがる。
・扁桃体 ―脳の警報装置。
生存をおびやかすものがないかつねに周囲を監視している。
闘うか逃げるかなどの決定をする場所。
・海馬―新しい記憶の貯蔵をする場所。
情報が記憶に値するかを決定し、保管する場所を決めて、後で見つけられるようにする。
※3歳から5歳になるまではフル稼働状態にはならない。
・視床―脳に入ってくる入力情報の一次処理装置。
入力情報をさらなる処理へ向けて贈りだす。
外部環境を常に監視している。
・視床下部―体内環境を監視し、入ってくる情報に対処。
体内のホルモンを調節している。
●大脳皮質―脳の一番外側にあり、大部分が情報を処理して蓄える灰白質からなる。
注意を払ったり、感情をうまく処理したり、記憶の形成や取り出しをしたり、合理的な決断を下したり、行動を実行に移したりするのを助ける。
可塑性がある(=変化できる)という特徴がある。
読書や数学、理科、社会、国語、外国語など学校で習った情報の大半を蓄えている。
脳の6つの特性
①適応する
脳は生き残るために適応するように作られている。
脳が学習し、経験を記憶に蓄えるのは生き残る確率を上げるため。
②新しさを追求する
新規な体験を探し出そうとする欲求。
新しいものに直面すると脳は最大限の関心を向け、敵か味方かを見分けるという一番重要な判断を下すことに意識を集中させる。
新しい体験をいったんどこかに分類すると、注意はまたたく間に次の新しい出合いへと移る。
③パターンを見つけようとする
新しい体験をするたび、そこに存在するパターンを探そうとする。
パターンが見抜ければ、次の動きを予想しやすくなり、生存しやすくなる。
④快楽を求める。
苦痛より快楽を好む。
赤ちゃんの頃は愛されちゃんと世話をしてもらっていれば十分快適。
少し大きくなり探究心が芽生えると新しいことを発券したり周囲の環境がわかってくると感じるだけでも喜びを感じるようになる。
喜びを感じると脳内で化学物質の混合物が放出される。
⑤エネルギーを節約する
体が一定時間内に使えるエネルギーは決まっているため、できるだけ節約して温存し、将来緊急に必要になる場合に備える。
⑥意味を見出そうとする
洪水のように押し寄せる情報を理解するため、脳はどんな小さな情報の断片も意味のあるものとしてと組み込もうとする。
繰り返される体験や感覚がのちに向き合う世界の仕組みに対する概念や考え方、信念、説明の基礎となる。
「僕が泣く」→「ママが来てくれる」
因果関係学習と呼ばれるタイプの意味づけは生後7ヶ月から1年の間に始まる。
以上です。
この知識を、子育てでどう活かせばいいの?という具体的なアドバイスはこちらにまとめました。▼
Comments