中国の配車サービス、滴滴アプリ。
タクシーよりも安いのと、評価システム&AIによる最短ルート表示でぼったくられにくいのと、乗る場所と行き先をアプリ上で設定できてドライバーさんと中国語で行き先のやり取りをしなくて楽なので我が家はヘビーユーザーです。
夫は毎日滴滴を使って通勤しています。
が、悲しいことに時々ドライバーが乗客である若い女性を襲って殺してしまう事件が起きます。
2018年8月温州で起きた20歳女性乗客殺害事件
最近も温州の20歳の女の子が被害にあってしまいました…。
引用:sina新闻中心
滴滴の顺风车(免許制度なしの個人のあいのりサービス)を利用した被害者の女性は、午後2時過ぎ、男性ドライバーが人のいない山へ車を走らせたことから、危険を感じて友達に「助けて」と微信で連絡します。
連絡を受けた友達は心配して滴滴に連絡し助けを求めますが、早急にとりあってもらえず、翌日になって乗客女性は山の中で遺体で発見されたとのこと…。
もう、悲しすぎて、男性と早急に対応しなかった滴滴に怒りを覚えます…。
女性乗客が殺されてしまう事件は過去に数件あって、その度に滴滴は対策を講じています。
今回は顺风车(免許制度なしの個人のあいのりサービス)を廃止。
それでもこういった事件をゼロにするのはとても難しいです。
女性が滴滴に乗る時に気をつけること
とはいえ、何もなければとても便利で、私の中国生活でなくてはならないツールとなっている滴滴。
(※私は免許制度ありの快车、专车を利用しています。)
こういうことが起こりうるというリスクをしっかり理解して、十分に気をつけて使いたいと思っています。
使用される場合は自己判断、自己責任でお願いします。
この記事では、女性が滴滴などのシェアリングライドを利用する場合に気をつけるべきポイントを、滴滴が推奨している対策とあわせてまとめようと思います。
(※以下画像引用元は滴滴アプリ)
対策その1:車のナンバーがアプリ上のナンバーと合致しているかを確認する
たまーに、アプリ上で予約した車のナンバーと、実際に来た車のナンバーが違うことがあり、ドライバーが「今日は友だちの車借りてるんだよ〜」などと言うことがある、という話を聞いたことがあります。
これはドライバーの特定ができなくなるため、危険です。
違うナンバーの車が来たら、乗車拒否しましょう。
そして滴滴に報告しましょう。
対策その2:目的地の変更は口頭ではなくアプリ上でおこなう
基本的には乗る場所と行き先を設定してから車を呼び、乗りますが、車に乗ってから、「やっぱり行き先を変えたい!」ということも出てきます。
そういう時はドライバーに、口頭で新しい目的地を伝えるのではなく、アプリ上の【修改终点】(目的地を編集する)から変更しましょう。
(私はいつもアプリ上で目的地を修正した後、ドライバーさんに一言変更した旨を伝えています。)
もしアプリ上で設定した目的地と全く違うところに車が向かいだしたら、滴滴上にアラートが出るようになっています。
(あまり期待はできないけど)少しでも滴滴に異常を察知してもらう可能性を高めたいところ。
対策その3:行程を家族・友達にシェアする
アプリの【行程分享】(行程のシェア)を押せば、自分が乗った場所や行き先、今どこにいるかなど、(自分がアプリで見ているのと同じ画面)を、家族や友達にシェアすることができます。
この方法は自分で能動的に操作する必要があります。
対策その4:自分の行程を自動で家族や友達に送る設定をする
先ほどの【行程分享】を押して能動的に知らせる方法の他に、あらかじめアプリ上で緊急連絡先を登録しておいて、自動で自分の行程を送信するように設定することができます。▼
夜一人で乗る時は心配、という場合は夜だけ家族友達に自動で送信するように時間設定しておけば大丈夫です。
この設定の仕方は記事の後半でご説明します。
対策その5:危険を察知したらすぐに緊急ボタンを押す
もし危険を感じたら、アプリ上の【紧急求助】(緊急ヘルプボタン)を押しましょう。
(試したことがないので押したらどうなるかは想像ですが、滴滴にアラートが飛び、早く対応してもらえるのでは?と思います。)
緊急連絡先を登録して行程を自動送信する設定の仕方
その4でお伝えした、緊急連絡先と行程自動送信を、あらかじめ登録しておきましょう。
▼まずはアプリの【设置】(設定)をクリック
↓
【紧急联系人】(緊急連絡先)をクリック
↓
【添加紧急联系人】(緊急連絡先を追加する)をクリックし、名前と電話番号を登録します。
最大5人まで登録できます。
私は夫の携帯番号を登録しました。
↓
行程を自動送信する時間帯を設定できます。
私は念の為長めに、20時から朝7時までで設定しました。
この時間にもし私が一人で滴滴を使ったら、自動的に夫のSMSにメッセージが飛び、現在地や車のナンバーが表示されるようになります。
まとめ
滴滴に乗る際の気をつけるポイントと対策方法はこちら▼
・その2:目的地の変更は口頭ではなくアプリ上でおこなう
・その3:行程を家族・友達にシェアする
・その4:自分の行程を自動で家族や友達に送る設定をする
・その5:危険を察知したらすぐに緊急ボタンを押す
相対的に男性より力の弱い女性や、現地人ではない日本人のみなさま。
滴滴を使われる方は、できる限りの対策をして、十分気をつけて利用しましょう。
それでは今日はこの辺で!
再见ヽ('∀`○)ノ♡
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