地坛公园に行ってきました。
明清代の皇帝が地の神に対して祭祀を行った宗教的な祭壇です。
春节の際には、庙会といって、春節を祝うお祭りのようなイベントが行われます。
入場料
門に向かって右のチケット売り場でチケットを買います。
入場料は1人2元(約30円)。
皇祗室と方泽坛は別料金
歴史的に価値のある皇祗室と方泽坛を見るには別料金(1人5元=約80円)が必要です。
チケット売り場は皇祗室と方泽坛の入口。
5元のチケットで皇祗室と方泽坛の両方入れます。
1925年には京兆公園という名前になりました。
1986年に地壇公園(地文物陳列室)という名前に変わりました。
皇祗室
実際に使われていた道具が展示されています。
▼皇帝が乗っていた仪驾
ドラマに出てくるやつやーー!!
方沢壇(方泽坛)
皇祗室の向かいにあるのは方沢壇(方泽坛)。
方泽坛は、明清代の皇帝が祭祀を行った “皇地祗神” の場所です。
形が四角形(=中国語で方形)のため方泽坛と呼ばれています。
建築が始まったのは1530年。
清の乾隆15年、1750年に乾隆帝より改修するようにというお達しがあり、琉璃坛を艾青石坛に換えました。
1925年に一般公開されました。
今の方泽坛は1981年に乾隆帝時代のものを元に改修したものです。
方泽坛は四角い!
同じく北京の天壇公園は丸い形でしたが、地壇公園は四角いです。
方泽坛が四角いのは”天圆地方”(天は丸く地は四角い)という古代思想からきています。
中心の壇台は2段になっており、四方には棂星門があります。
壇台の南部分の東西両側には山の形の紋石があります。五岳、五鎮、五稜の方向を表しています。
北部分の東西両側には水の形の紋石があります。四海、四渎(渎=用水路)の方向に向いています。
地壇は偶数が使われている!
地坛の坛台や石の階段の数には阴の数とされている偶数の6と8の倍数が使われています。
坛台の中心は36の石が使われています。
上下の地坛の階段は8段。
夏至の日の祭祀
毎年陰暦のげしになると皇帝は地坛に訪れ、皇帝として長くいられるように、雨が降って五谷豊収になるように祈りました。
この週間は3千年以上の歴史があると言われています。
皇帝と付き添いの王公たちは3日前に来て、飲酒もせずつつましい斋戒生活を送りました。
夏至の日は、朝の5時から7 時まで神位たちが祭壇の上に立ち祈ります。
迎神、尊玉帛、进俎、出献、亚献、终献、搬馔、送神、望瘗という9つの儀式を厳粛に行います。
瑠璃装飾
地坛の主祭場である方泽坛、皇祗室には黄色い瑠璃装飾が使われています。
これは”天青地黄” “坤卦黄忠”を象徴していると言われています。
双凤
地坛にある彩画はめずらしく特徴的で、双凤というスタイルをとっています。
古代建築でよくある龙(龍)、龙凤(龍と鳳)の模様はなく、2匹の风(鳳)の絵(双风)が描かれています。
これは”龙与乾阳,凤与坤阴”の理念からきていると言われています。
公園は市民の憩いの場
方泽坛を抜けると一気に公園っぽくなります。
夏は緑のトンネルがとっても綺麗。
地元の方もお散歩していました。
▼音楽をかけて踊っていました。
おじいちゃまおばあちゃま方のお見合いの場になったりもします。
▼人が群がっていたので野次馬で私ものぞいてみました。
子どもたちが柔道?レスリング?をしていました。
▼养生园の石
太極拳を習ってる人がいたり、中国の球蹴りをしている人がいたり。
それぞれが自然の中で楽しんでいるようで、私まで癒やされました〜!
まとめ
明・清の歴代皇帝が五穀豊穣を祈った場所、地壇公園。
丸い形の天壇公園と違って四角形で、天壇公園よりも小さめ。
方泽坛に登れば、皇帝になった気分!?
公園は市民の憩いの場になっています。
ローカルの人々がどんな風に楽しんでいるか垣間見えますよ。
近くにお立ち寄りの際はぜひ♪
観光情報
●住所:北京市东城区安定门外大街地坛公园
地下鉄2号線雍和宫駅のA出口から徒歩5分
●入場料:1人2元
※皇祗室と方泽坛は別料金で+1人5元
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