ヒナには人や社会の常識に流されずに
自分の頭で考えられる子になってほしいなぁと思っています。
夫は考えるのが得意、というか
もはや趣味みたいになっているので心配ないのだけど、
私はどちらかというと苦手。
考えることって脳に負荷がかかるから
ついつい人がこう言ってた、とか
親にこう言われた、とか
社会の常識的にはこうよね…
と流されてしまいがち。
でもそんな自分がとっても嫌で。
ヒナと一緒に勉強したいなと思っています。
そこで、飛田基さんの「考える力の育て方」という本を読んでみました!
なぜ子どもの考える力が大切なのか?
なぜ子どもが自分で考える力が大切なのでしょうか?
まず子育てにおいてよく見かける光景として
・大人が子どもにやるべきことを指示してしまう
・大人が子どもに答えを教えてしまう
が挙げられます。
でもこれって、
子どもが自分の頭で考え、
答えを出し、
行動するチャンスを奪ってしまうことになります。
↑
これが、子育ての悩みのたった1つの根本の原因だったりします。
つまり、子どもの「考える力」が伸びていけば、
子育ての悩みは自然と解消されていく、というわけ。
この本では、
「支持する」・「答えを教える」の代わりに
「問いかける」というのを推奨しています。
世界的ベストセラーになったThe Goalの作者、
ゴールドラット博士もこんな風に言っています。
学ぶことの最大の障害は答えを教えること。
自分で答えを見つける機会を永久に奪ってしまうから。
自分で論理的に考えて、答えを見つけだすのが
人が学ぶための唯一の方法だと私は信じている。
The Goal、私も原版で読みました。
3つのツール
考える力を養うために使えるツールが
3つ紹介されています。
ここでは自分の将来のために
それぞれ簡単にまとめておきたいと思います。
クラウド
※引用:227ページ
対立のジレンマをすっきり解消するのがクラウド。
たとえば子どもに高等教育を授けるか否か?という問いに対してはこんな風に整理します▼
※引用:67ページ
ここで、BとCの要望を両立するいい方法はないかな?と考えます。
相手が子どもの場合、大人では考えもつかなかった予想を超えたナイスアイディアが飛び出てくることが多いみたい。
子どもの柔軟な発想を活かしたい。
とにかく、「なぜだろう?」「本当にそう?」と疑問を持って根気よく自分や子どもに問いかけるのが良さそう。
特に⑥、⑦ではこの疑問視する力が問われる。
こんな具合▼
⑥D→C:高等教育を受けていると本当に社会経験多く積めない?
⑦D’→B:高等教育を受けていないと本当に職業の選択肢を広げられない?
あえて逆の考え方を問いかけることで2つの要望を両立できる解決策が見つかっていく。
大人って、固定観念に縛られて
自由な発想ができなくなっているから、
このツールを使って子どもと一緒に
既成概念を壊していくの、楽しそうだなぁ。
アンビシャス・ターゲット・ツリー
アンビシャスターゲットツリーは、大きな目標をすぐできるレベルの小さい具体的な行動目標に落とし込んでいくことで達成しやすくするツール。
ステップ1:大きな目標を決めて、具体的な言葉にする
ステップ2:目標の前に立ちはだかる障害をリストにする
ステップ3:障害を乗り越えた先の中間目標を決める
※引用:167ページ
行動は実行可能で具体的である必要があります。
(そもそも自分でできそうな行動でないと言葉として出てこないので、言葉に出たものはできるはず!)
これもとってもわかる!
今までブログで、「今年はこれやるぞ!」と宣言した目標は全部達成できています。
具体的な言葉にしてアクションするのってとっても大事!
ブランチ
ブランチは、原因と結果のつながりを整理するためのツール。
書き込みながら因果関係がわかる出来事マップを作ることができる。
※引用:93ページ
ブランチを書くと、ふだん考えている範囲のもう一歩先を考えられる。
そして、この因果関係を一度理解すれば行動が変わるそう。
ただやみくもに、「〇〇してはダメ!」と怒るのではなくて、
因果関係をきちんと説明して子どもに理解してもらえれば、
何度も同じ注意をしなくてよくなる。
このツールは、しつけだけでなくて勉強においても使えるらしい。
例えば歴史も、ただ暗記するのではなくて、
「Aという出来事があったからBという制度ができた」のように
物語としてつなげることで記憶に残りやすくなる。
これは私も日本史・世界史の試験でやったことがあって実感があります。
自分の中でお話として流れで覚えると忘れにくかったです。
成長における3つの心理的障害
人が成長をとげるためには
必ず乗り越えなければならない
3つの心理的障害があるそうです。
その3つとは…
①「私にはできない」と思い、挑戦を決意しないこと
②「失敗するのが怖い」と思い、行動に移せないこと
③「成功はラッキー(失敗はアンラッキー)だったから」と思い、
その要因をきちんと振り返らないこと
この3つの障害は、
先程ご紹介した3つのツールを使って
克服することができます。
①「私にはできない」と思い、挑戦を決意しないこと
→挑戦すること、しないことで得られるそれぞれの要望を両立できる方法を見つけて、
「挑戦する」という行動を選択できるようになる。
⇒クラウドが使える!
②「失敗するのが怖い」と思い、行動に移せないこと
→子どもが大きな成長のチャンスに挑戦すると決めたら、
それに対する障害を挙げ、
中間目標を設定し、
それぞれの中間目標を達成できる行動を考える手助けをする。
※手取り足取り(マイクロマネジメント)は
子どもが自分の頭で考えて行動することができないのでNG。
→順序を考える。
=少しずつレベルアップしていけば挫折は少なく、
成功体験が多くなり、結果楽しくなる。
⇒アンビシャス・ターゲット・ツリーが使える!
③「成功はラッキー(失敗はアンラッキー)だったから」と思い、その要因をきちんと振り返らないこと
成功の要因を深く味わうと…
・成長の実感をもたらす。
・今後の課題を認識させる役に立つ。
⇒ブランチが使える!
「考える力の育て方」を読んで
まずは自分がこの3つを使いこなせるように練習しようと思います。
そしてヒナが喋れるようになったら、
一緒にこの3つのツールを使って
ヒナがやりたいことを達成できる手助けをしたいです。
とっても勉強になりました!!
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