中国四大美女のひとりである、楊貴妃の映画、《王朝的女人 杨贵妃》を見ました。
英語タイトルは”Lady Of The Dynasty”。
2015年大陸で放映された映画で、主演は范冰冰(ファンビンビン)。
范冰冰は《武媚娘传奇》でも同じく唐の時代の武則天を演じていました。
彼女の派手で綺麗なお顔立ちと、キラキラに栄えていた唐の時代がとってもマッチしています。
楊貴妃の史実
719年~756年。唐の時代です。
735年 玄宗と武恵妃の間の息子(寿王 李瑁)の妃となる。
楊貴妃の夫、李瑁は一度母、武恵妃と宰相・李林甫の後押しにより皇太子に推されるが、737年に武恵妃が死去。翌年、宦官・高力士の薦めで李璵が皇太子に冊立された。
740年 夫 李瑁の父親である玄宗に見初められて内縁関係に。
その後玄宗の后宫に入って、皇后と同じ扱いを受けます。
彼女は容貌が美しく、唐代で理想とされた豊満な姿態を持ち、
音楽、歌舞に優れて利発でした。
745年 妃の位である贵妃になります。
彼女が皇帝から寵愛されると共に、彼女の家族たちも権力と財力を手にします。
特に、楊貴妃のいとこである楊国忠は御史中丞という職位に就き、地位を固めていました。
752年 宰相・李林甫(楊貴妃の元夫である李瑁を皇太子に推した人)の死後、楊国忠は唐の大権を握りました。
755年 楊国忠と激しく対立した安禄山(范楊・平盧節度使)が反乱を起こし、洛陽が陥落。いわゆる安史の乱です。
756年 安禄山に大敗し、潼関も陥落。
玄宗は首都である長安を抜け出し、蜀地方へ逃げることに。
乱の原因となった楊国忠を強く憎んでいた兵士達は、楊国忠と夫人たちを殺害。
その後、玄宗に、楊貴妃も殺害することを要求します。
宦官・高力士の進言で、仕方なく楊貴妃を殺害することに。
高力士が彼女を首つりで殺してしまいます。
映画を見た感想
中国の映画をちゃんと見たのは実はこれが初めて。
いつも中国ドラマで50話とか80話とかものすごい時間をかけてストーリーを追っているので、
映画の2時間ってとっても短い!
いつものドラマの要領で、楊貴妃の史実を調べずに見始めたのだけど、誰が誰だかよくわからなくなって、一度止めて楊貴妃について調べてからまた見ました。
中国人さんたちにはあまりにも有名な人、有名なお話なのでそんなに細かく描写しなくても良いのよねきっと!
なにせあの麗しのファンビンビン様だし、制作コスト2億元つまり34億円とお金をかけている映画だけあって、画像の美しさとスケールの大きさは素晴らしかったです。
だけども、ちょっと現実離れした描写が多く(いやそもそも映画だし、ずっと昔の唐の時代のお話だから現実ではないのだけど)、ところどころ違和感があって、あまり感情移入できませんでした。
後で中国人さんたちのレビューを読んでみたら、ロジック破綻している、史実に忠実でない、ストーリー性が弱い、などなどけっこう辛口コメントが多かったです。
正直なところ、うーん、わかる!という感じ。
楊貴妃という人物について、とっても興味があって、もっと彼女のことを知りたいなぁと思うので
ちょっと古いのだけれど、2009年に放送された楊貴妃のドラマ《杨贵妃秘史》を見てみようかなぁなんて考え中。
主演を演じているこの女優さん殷桃さん、大好きなのです。
その時はまたブログでレビューしたいと思います♪
以上です。
再见!
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