以前、上海に住んでいる友達に教えてもらったシューズメーカーFeiyue飞跃。
今回一緒に上海でお散歩していた時、彼女が新しいFeiyueを買うというので一緒にお店に入りました。
なんか…以前見た時よりもおしゃれなデザインの靴が増えてる…気がする!
そしてめちゃくちゃ安い…!!!
120元(だいたい2,000円ちょっと)〜なのです。
気づいたらどれにしようか選んでいて、すっかり買うモードになっていました。
↑これね、私の中ではかなり珍しいこと!
そして…
買っちゃった♡エヘ
可愛くないですか??
お値段たったの138元(約2,400円)ですよ奥さん!!
Feiyue
どんなブランドなんだろーと気になって、調べてみました。
以下の内容は百度百科を参考にしています。
Feiyue(飞跃球鞋)の起こり
Feiyueは1959年に上海で生まれたブランド。
ブランドといっても、もともとはゴム靴の会社。
当初から今までずっと、シンプルなデザイン、簡単なロゴ、軽い材料が特徴的。
一年目には161.6万足を生産しました。
1964年時点で靴メーカーの中で生産量トップ。
一番多い時には2,000人以上の職人が手作業でFeiyueの靴を作っていたそうです。
この双线(二重の線)という縫製▼が特徴的。
1980年頃までは”普通の運動靴”というイメージが強かったのですが、その後白いシューズを汚さずに保てる「お金持ちのおしゃれシューズ」という認識になっていきます。
単一的なデザイン
Feiyueのコンセプトは
- 手軽さ
- 復古
- 個性の美しさ
当時は新商品を開発することもなく、デザインもほとんど変えず、「手作り」ということに重きを置いてを生産していました。
ひとつしかない単一的なデザインなのに40年以上続いているというのはとても珍しいこと。
例えばコンバースはシーズンごとにいろんなデザインのシューズを販売していますよね。
中国国内で偽物が蔓延
Feiyueは、中国国内で商標を登録していなかったので全国各地の工房がそれぞれFeiyueのタグのついた靴を作っていました。よって価格も質もまちまち。
偽物が増えてブランド力はみるみる弱まっていきました。
ヨーロッパのカンフーの学校ですらFeiyueの偽物を売っていたそう。
フランス人Patrice氏によるヨーロッパ展開
フランス人Patrice氏は上海の街中でFeiyueを見て衝撃を受けて、製造元である上海大博文鞋业を見つけ、訪ねました。
粘り強い交渉の末、海外での販売権を得ます。
中国の街中では12元で売られていたものは、「外国人」の目を通すと500元以上の価値があったのです。
Patrice氏はFeiyueの販売権を獲得すると、フランスに戻り、すぐにFeiyueの商標をとりました。
外国人にもFeiyueのニュアンスが伝わりやすいように、新たに”Flying Forward(向前飞)”という意味も持たせました。
ヨーロッパでの最初の広告はFeiyueを履いた人物がカンフーをしているシルエットの映像。
背景には「少林功夫」の文字つき。
珍しいこの広告はファッション界で注目されました。
ファッション雑誌の「ELLE」は2006年、2007年に、4回にわたってFeiyueの特集を組み紹介しました。Anna Nicole Smithが広告塔となったことでもさらに話題になり、Feiyueの広告はやがて「Jeune&Jolie」、「Cosmopolitan」も載るようになったのです。
今ではFeiyueはパリのスポーツシューズ専門店で、国際的なブランドのシューズと一緒に並んで販売されています。
Feiyueの販売代理店は160にも及びます。
外国のおしゃれなものとして再び中国に
ヨーロッパで人気のシューズブランドとして話題になり、中国でもおしゃれブランドとして認知されるようになりました。
中国語のHPや、中国でHPの代わりによく使われる微信(Wechat)の公众号すらありません。
あくまでも「海外から来たブランド」という戦略のようです。
私が行った時、店内は、20代から30代の若者が多かったです。
とてもゴム靴メーカーの運動靴が前身だと思えないくらいオシャレでした。
形やデザインは変わっていますが、
材料や作り方はほとんど変わっていないそうです。
日本でも買える
ちょっと割高にはなりますが、日本でもAmazonや楽天で購入できます。
まとめ
今まで中国では、外国から来たものが良いもの、という認識でしたが、最近中国発のブランドがこうして人気になっているのを見ると時代は変わっているなぁと思います。
中国のオリジナルを大切にしながら、どんどん良いものが生まれてくる予感。
これからも飞跃、注目していきます。
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