滋賀県の彦根城を見てきました。
今日は彦根城の歴史と見どころをまとめたいと思います♪
歴史を知ってから実際にお城を見ると、感慨深いものがあります。
彦根城とは
彦根城は、徳川家に仕えた譜代大名、井伊家の居城として1604年に着工開始された平山城。
山城と平城の間の城タイプのこと。
(画像ちょっと曲がっててごめんなさい…!)
※画像引用:ぴあMOOK「城の絶景さんぽ旅」
自然を防備に生かした城。
水陸交通の要に建ち、敵方 豊臣秀頼の城となる大阪城ににらみを利かせるため、実用性とともに権力を誇示する豪華さをあわせもちます。
天守は切妻破風や入母屋破風などさまざまな造形があり国宝に指定されています。
彦根城の歴史
14代にわたり譜代大名として彦根藩主を務めた井伊家は初代直政から14代直憲まで260年の間徳川家に仕えました。
13代の直弼は幕末期に大老を務め日米修好通商条約に調印し、開国したことでも有名です。
(歴史の授業でやったわ〜!)
●1600年 関ヶ原合戦で東軍勝利。
論功行賞により石田三成の佐和山城と旧領を井伊直政が拝領。
同年、井伊直政は佐和山城に入城。
徳川家康により居城を磯山に移すよう命じられる。
●1602年 直政、戦傷が元で佐和山城にて死去。
長男の井伊直継が家督を継ぐ。
●1603年 城地選定。
佐和山、磯山、彦根山の候補地から彦根山と決定。
(家康に磯山に移すように言われてるのに違うところに決めちゃってよかったのかな…笑)
●1604年 彦根山を中心に彦根城を築城開始。
7カ国12大名を動員した天下普請(江戸幕府が全国の諸大名に命令し、行わせた土木工事のこと)によって行われた。
井伊直継が佐和山城より移る。
●1607年 天守完成。
●1615年 井伊直弼が彦根城城主となる。
大阪夏の陣により築城を一時中断、その後再開。
●1622年 この都市までに表御殿や問、城下町がほぼ完成。
●1860年 井伊直弼が桜田門外の変で暗殺される。
●1871年 明治政府による廃藩置県のため彦根藩が解体。
●1872年 陸軍省の所轄になる。
●1878年 大隈重信が天皇に城郭保存を提言。解体を免れる。
(大隈重信ナイスプレー!)
●1944年 井伊直忠が彦根城を彦根市に寄贈。
●1951年 天守をはじめとする城郭建築物が国指定重要文化財となる。
●1952年 天守が国宝に指定される。
彦根城の見どころ
登り石垣
山の斜面を登るように築かれる「登り石垣」。
敵の斜面の移動を阻止して城を守ります。
城内には5箇所あります。
天秤櫓(やぐら)
日本の城郭では唯一の、左右対称の櫓。
非常時は中央の橋を落とし橋として敵の侵入を防ぎました。
橋を中心に左右対称と言われていますが、実は左右の窓の数に違いがあります。
そして石垣も左右で違います。
右側が築城当初の「牛蒡積み」で、左側が幕末に積み替えた「落し積み」。
天秤櫓の下を歩く時に違いを見てみてください。
その他いろんな仕掛けがあり!▼
時報鐘
江戸時代から時間を知らせてきた鐘。
今も1日5回、3時間おき(6時、9時、12時、15時、18時)に鳴らされています。
隣接した聴鐘庵では抹茶とお菓子500円をいただけます。
太鼓門櫓
本丸へ続く櫓門。最後の関門。
大きな門の上に櫓がのっています。
東側には壁がなく、背面の柱の間に高欄を設けた廊下になっているのは、登城合図用の太鼓を響き渡らせるためと言われています。
天守
現存する国宝五天守のひとつ。
通し柱がなく、各階ごとに積み上げていく工法。
2階と3階にはたくさんの狭間(さま)があります。
狭間とは外部から見えないように外側に板をはめ、鉄砲や矢を放って攻撃した場所。
通常は板枠を壁にはめ込むだけだが、彦根城は外側から壁土で塗り塞ぎ、敵からは見えない隠し狭間になっている。
▼鉄砲狭間
通常は2メートルにひとつ配置するそうなのだけど、彦根城は1メートルにひとつの間隔。
▼矢狭間
外からも見てみたのだけど、本当にどこに穴があるのか全くわからなかった〜!
昔の人、すごい。
▼天守閣からは琵琶湖が望めます。
彦根城は琵琶湖と隣接しており、水堀は琵琶湖を生かしてつくられています。
内堀の石垣は上部と下部のみ石垣で、それぞれ鉢巻石垣、腰巻石垣といいます。
ひこにゃんにも会える!?
彦根藩2代当主を雷雨から救ったという招き猫がモチーフになっているゆるキャラ、ひこにゃん。
天守前に1日3回(10:30〜、13:30〜、15:00〜)登場してゆるいパフォーマンスを披露してくれるそう(笑)
観光情報
●住所:滋賀県彦根市金亀町1−1
●最寄り駅:JR彦根駅より徒歩15分
●電話番号:0749-22-2742
●営業時間:8:30〜17:00
※ひこにゃんパフォーマンスは10:30〜、13:30〜、15:00〜の3回。
●休館日:無休
●入場料:一般大人800円、小中学生200円
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