こんにちは!
『子供の脳は5歳までに準備しなさい』を読みました。
前回は脳の発達の特徴と、5歳までに育つ脳の構造と機能についてまとめました。
今回は、この本を読んで、実際に自分も実行しよう!と思ったことをまとめたいと思います。
『子供の脳は5歳までに準備しなさい』を読んで実行しよう!と思ったこと
体験を繰り返す
(P41〜)
・脳内の結合は「体験」をもとに成長する。
何かを学ぶと神経細胞の新しい結合が生まれる。
・最初は弱く不安定な結合も、何度か繰り返していると強くなる。
体験は繰り返し、何度も挑戦し、反復を通じて強化する。
・体験を子供の記憶の中に定着させ蘇らせるため、話をしたり、読んだり、身振りで再現したり、絵にしたりする。
・似たような体験をさせる。
新しく学ぶことと前の似たような体験を関連づける。
2歳以下はテレビから言葉を学ぶことはない
(P46)
2歳以下の乳幼児がテレビを見て言葉を覚えることはない。
テレビの話し言葉は子供の脳がきちんと処理するにはスピードが速すぎる。
よって2歳以下の子供にはテレビは良くない。
乳幼児が言葉を学ぶのは言葉が生み出される場面。
すぐそばで言葉がどのように生み出されているかを観察する必要がある。
2歳以下の子供がテレビを真剣に見ているように見えても、それは受動的にたえず移り変わる映像の動きにただ引きつけられているだけ。
3歳以降、5歳になるまでには脳の主要な回路がすでにつながり、言語能力が十分に発達しているので確実にテレビから効果的に学ぶことができる。
与えてよいストレスといけないストレス
(P49)
①好ましいストレス
一時的に嫌な思いはするが、すぐに正常に機能する状態に戻る。
お気に入りのおもちゃが壊れた、病気でパーティに行けなかった、など日常的なストレス。
②耐えられるストレス
強くて深刻なストレスだが、世話をしている大人がその衝撃を和らげ軽くしてあげることができる。
親を失う、両親が離婚する、現在の有人や家族から遠く引き離される、など。
③有害なストレス
長期にわたって繰り返される、きわめて有害な環境からのストレス。
戦場、無秩序で異常な家庭環境での体験、身体的、性的虐待や長期のネグレクトなど。
このような脅威が何度も繰り返されると、発達中の子どもの脳に破壊的な影響を及ぼすことがある。
脳が小さくなり、扁桃体や海馬がきちんと機能しないようになる。
世話をする大人が子どもとの間に信頼関係を築き、支えることが欠かせない。
チャイルドシート、ベビーカーはほどほどに。
(P84〜)
認知発達に不可欠の要素は注意集中システム。
普通に発達している脳ではシステムの回路形成が急速に進むが、3つの異なった脳領域にある構造が関わっている。
①警戒
周囲の何かに注意を向ける能力
②方向づけ
注意をあるものから別のものに切り替える能力
③維持管理
実行調節機能とも呼ばれ、矛盾するインプットや新しいインプットの処理に関わっている。
この機能は7歳頃までに発達する。
チャイルドシートなどによって動きや視界が制限されると、注意集中システムを働かせることができない。
音に振り向いたり、見たりすることができない。
問題なのは、この制限によって努力しても無駄だと覚えてしまって、やってみようとしなくなること。
できるかぎり(腰のところで支えるような自由度の高い)だっこか、腹ばい姿勢をさせると知覚学習に良い。
赤ちゃんの泣き声には可能なかぎり速く応えてあげる
(P113〜)
赤ちゃんが泣くのは何かを必要としているから。
ただ何が必要なのかを表現することはできない。
すぐに泣き声に応え、推測して必要を満たしてあげる。
脳がこのパターンを認識し始めると、心配しなくてもいいということを赤ちゃんが学び、おとなしくなる(必要以上に泣きわめいたり騒いだりしなくなる)。
いつも同じように応えてあげることで信頼が生まれる。
優しいタッチで認知機能を向上させる
(P117〜)
優しいマッサージが認知機能の発達と、社会的感情的発達の両方によい影響を与えることができる。
マイアミ大学の研究で優しいマッサージの有益な結果が出た。
・未熟児の体重が大幅に増えて退院が早まる。
・6ヶ月児が不安感が減って熟睡するようになり、覚醒状態も改善された。
・よちよち歩きの幼児と就学前の幼児が人の話を聞くようになった。
・子どもも大人もストレスホルモンであるコルチゾールが減少した。
・試験したすべての群で対照群に比べて免疫機能が改善した。
コルチゾールを低下させるだけでなくオキシトシンを増加させる。
オキシトシンは安心感や信頼感の高まりと関係のあるホルモン。
自然な形の触れ合いの効果▼
・心拍と呼吸を遅くして整える。
・血圧とストレスホルモンを低下させる。
・痛みを和らげるエンドルフィンを増加させる。
・免疫系を強化する。
バイリンガルにするには母国語で話しかける
(P132〜)
バイリンガルの幼児は、家族の一人が自分の母国語で話しかけ、別の一人がそれとは違う母国語で話しかけるとき、一番うまく両方を習得できる。
(我が家の場合は二人とも日本語が母国語なので難しいな〜)
幼児は必要に応じて、異なる言語体系への切り替えを易々と行うことができる。
幼児や就学前の子どもの場合、最初に学ぶ言語の基礎がしっかりしていれば、2番目の言語を簡単に追加できる。
2つの言語を学んでいるからといって、言葉の発達が遅れることはない。
(これは他で読んだ内容とちょっと違うので要検討!)
さらに、2ヶ国語を流暢に話す子どもは、認知機能の発達に関してとても有利だという重要な証拠がみつかっている。
とくにきわめて重要な前頭葉の発達に有利。
スマホを見ることよりも、突然のほったらかしに注意!
(P143〜)
子どもがスマートデバイスを使うことについて調べた教育専門家は、「相互作用できる」という点で多くの種類の学習に好ましい結果をもたらす傾向がある気づいた。
子どもが「自分が自体を掌握している」つまりある事態をスクリーン上に起こさせる力があるという感覚をもち、自分が学習を主導できるのだという概念は好ましい。
子どもがスマートデバイスを見ることよりも深刻なのは、大人の使い方。
子どもと向き合っているときに、メッセージが入った音が鳴ると大人は子どもそっちのけでチェックしてしまう。
たとえほんの数秒だとしても、大人がそれにかかりきりになっていると、突然ほったらかしにされ、「僕より大事なんだ…」と感じてしまう。
子どもにつながりを絶たれた、無視されてしまった、と感じさせてしまうのが問題。
子どもたちには全面的に注意を向け続ける必要がある。
話しかけまくる!
(P162〜)
親が子どもにたくさんの単語を使って話しかければかけるほど、のちの子どもの知能指数と比例関係にあることがわかった。
特に生まれてから3歳までに話しかけられた言葉の数が大事。
興味深い言葉の表現や、前向きな会話をたくさん子どもに浴びさせるのが良い。
赤ちゃんが「ダーダー」「あーあ−」などの音を発し始め、どんな音が出せるか試している時期には、大人もその音を真似て同じ音声を返してあげるとよい。
このようなやりとりが、言葉によるコミュニケーションの出発点になる。
視力と運動能力の協調運動能力は8ヶ月までに急激に発達する
(P179〜)
・生後2〜3ヶ月までによく見える範囲は自分の顔から20〜25cmのところにあるカラフルな物体か授乳してくれる人の顔まで。
・4〜5ヶ月になるとすぐれた色覚を獲得する。
動くものを目で追ったり、手を伸ばして掴もうとし始めると目と手の協調運動が発達し始める。
・5〜8ヶ月にかけて、眼球運動の制御や目と体の協調運動スキルが向上し続ける。
6ヶ月には両目が協力して動いて、周囲の世界を3次元の像としてとらえ、奥行きもわかるようになる。
・8ヶ月頃にははいはいを始める赤ちゃんが多く、目と手、目と体の協調運動の発達をさらに助ける。
はいはいをあまりせずに速くから歩き始めた赤ちゃんは、たくさんはいはいをした赤ちゃんに比べて、最初は両目の共同作業がうまくいかないことがある。
以上、『子供の脳は5歳までに準備しなさい』を読んで私も実行しよう!と思ったことリストでした!
長くなってしまいましたが、最後までお読みくださりありがとうございました!
第一弾、5歳までに育つ脳の構造と機能についてはこちらからどうぞ▼
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