『いい親よりも大切なこと』(小竹めぐみ・小笠原舞) 子どものために親がしなくていいことがたくさん!もっと楽に楽しく子育てをしよう!

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いい親よりも大切なこと 育児

こんにちは。

保育士をされていた2人の著者、小竹めぐみさん、小笠原舞さんによる

『いい親よりも大切なこと』を読みました。

肩肘をはって、子どものために「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ!」となっているお母さんが楽になれるメッセージがたくさんありました!

私も、もっと肩の力を抜いて、親としてなにかを「してあげる」のではなくて、子どもと一緒に日々を楽しく過ごしていればいいんだ〜と思えて気持ちが楽になりました!

私が勉強になったな〜と思ったことを、まとめておきたいと思います。

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子育てが楽になる「しない」こと

この本には子どものために親が”しなくていいこと”がたくさん出てきます。

中でも私がなるほど!と思った”しなくていいこと”をメモしておこうと思います!

子どもにすべてを教えない(P20)

道具の使い方、おもちゃの遊び方を、大人が先回りして子どもに教えない。

わざわざ「思考力や想像力を養おう」としなくても、

子どもたちの中にはその芽がたくさんある。

大人の役目とは、この芽が育つ環境をつくること

教えたい気持ちをぐっとこらえて、見守ること。

それが子どもが本来持っている様々な力を育てることにつながる。

ついでに親も楽になる!

1日3食 食べられない日があってもいい!(P31)

食事について。

1日3食 食べられない日があっても、

スケジュール通り食べられなくても気にしない!

大人だって体調やスケジュール次第で

毎日同じ時間、同じ量を食べるのは難しい。

食べむらがあっても、一週間の単位で見たときに

体重が極端に減っていなければ、気にしないで大丈夫

大人の都合で子どもの遊びを中断しない(P34)

子どもが夢中で遊んでいる時に、大人の都合で中断してしまうと

子どもに大きなストレスがかかる。

子どもと大人では流れている時間が違うので、

子どもは突然止められてもすぐには動けない。

止めることで子供の探究心も阻害してしまう。

どうしても終わらせたい場合は、子どもに接する時の最低限のマナーとしてこんな伝え方をすると良い。

・「まだ遊びたいよね」と気持ちを代弁してあげながら一緒に悲しむ

・この次にあるワクワクする予定を伝える

・「あと○回にしようか」と終わりが見える遊び方を提案する

子どもに流れる時間を認めてあげることは、子ども自身を認めてあげることにつながる。

これをしてあげると、自尊心の高い子になる。

※0、1、2歳の子どもは、時間の感覚や記憶力がまだ備わっていないので遊びをリセットされても気にしないことが多い。

いつも笑顔じゃなくていい(P38)

大人、特に日本の大人たちは子どもの笑顔を好みがち。

もちろん笑顔は可愛いし嬉しい気持ちになる。

でも、笑顔以外の表情にも価値がある。

大きくなるにつれて、相手の顔色をうかがって愛想笑いをしたりするけど、

そればかりしてしまうと、自分の気持ちに蓋をしてしまって、

自分がどんな時に悲しいのかなどの気持ちに気づけなくなってしまう。

子どもの中に生まれた気持ちを、ひとつひとつ認めてあげることが

子ども自身の安心感につながる。

自分から生まれた感情には、どれも意味があるから、

どれも大事なんだと伝えたい。

いつも笑顔を目指さなくていい。

子どもを100%愛そうとしなくてい(P42)

「子どもを思うように愛せていないのではないか?」と思ってしまう親に対して筆者のメッセージは、

「今日も子どもと生きてね。ただただ、一緒に。」

一緒に過ごすということが、もうすでに愛情あふれる行為。

愛とは、毎日を積み重ねていって、あるとき後ろを振り返ったら、信頼関係や絆や愛情が自然に生まれているもの。

子どもへの愛情の伝え方は人それぞれだけれど、一日1回は愛情を伝える時間を作るというのが大切。

なぜなら子どもは愛情を貯金しておけないから。

毎日、たった5分でも、「今あなたを見ているよ」「愛しているよ」というメッセージを伝えることが大切。

子どもを楽しませようとしなくていい(P56)

筆者の主張は、「親が子どものためのエンターテイナーになる必要はない」というもの。

好きでやるならいいけれど、無理に、親が疲れるまで喜ばせようとしなくていい。

子どもは、0歳児であっても、どこかに行くと自然とあたりを見渡して勝手に楽しんでいる。

だから何かをしてあげなくても大丈夫。

暮らしの中に、子どもたちが反応する出会いや遊びや学びの要素がたくさんある

そして、子ども向けのおもちゃばかりを買ってあげなくてもいい。

大人向けのものでも子どもは充分楽しめる。

いろんなものに出会わせることが大事。

出会いを積み重ねると、選択肢を増やすことにつながる。

楽しい子ども用おもちゃを買い与えなくてもいい(P62)

別に高くて楽しいおもちゃを買い与えなくていい。

子どもにとっては「今したい」ことができるということが大切

物を壊したり、集めたり。

おもちゃをもらうことよりも、大好きなママが自分のしたい行動をわかってくれて、応援してくれることの方がよっぽど喜ぶ。

そしてお店で買うおもちゃだけでなく、日常にあるもので充分子どもは遊べる。

食品の入れ物のフタ、ペットボトル、ポストに入ってたチラシ…etc。

ある保育園で、おままごとセットを導入したら、

それまでは積み木やフエルトなどでおままごとをしていた子どもたちのおままごとをする時間が減ったそう。

おもちゃのりんごは、りんごでしかなくて、それ以上に想像力が働かないからだそう。

想像力を使う必要がなくなると、集中する時間が短くなる。

おもちゃがまずあって「やりたい」が起こるのではなく、子どもの「やりたい」があってはじめて何を渡すか。

この順番がポイント。

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親子関係がよくなるしつけ

4章ではしつけについて書かれています。

勉強になった部分をメモとして残しておこうと思います!

しつけにおける外せないポイント

①伝え続ける

一度言われたくらいではすぐに行動を変えられないから、諦めず伝え続ける必要がある、。

子どもの中にその考え方が蓄積していけば習慣になっていく。

②「その時」「その場で」

「さっきの言い方はよくなかったよ」はNG。

時間が経ってから注意するのは効果的ではない。

なぜなら子どもは記憶できる時間が短いから。

③静かに話せる環境で

大人の言葉に集中できる環境をつくってあげることが大事。

④触れながら

大好きな親に注意されたり叱られたりすると子どもは「嫌われた」「自分自身を否定された」と思ってしまうことが多いから、スキンシップをとりながら伝えるのが良い。

⑤小さな声、低めの声で

小さい声や低い声の方が真剣さも内容も伝わる。

しつけの方程式

してほしくないことをやめてほしい時はどう伝えたらいいのか?

「しつけの方程式」はこの順番。

①気持ち受容

②事実理解

③解決策

④向き合えた時間を認める

 

例として「お友達のおもちゃを横取りしてしまったわが子」が挙げられています。

①気持ち受容

「そのおもちゃで遊びたかったんだね」と子どもの気持ちを代弁する

②事実理解

その行動をしたことで起きてしまった事実を子どもに知ってもらう。

「○○くんのお顔見てごらん。どんな顔してる?」

こう問うことで相手の子がどう感じているかを”気づく”きっかけになる。

③解決策

今後似たようなことが起きた時のためにどうすればよかったのか考える。

「○○くんがそのおもちゃを使っている時はどうしたらいい?」など一緒に解決策を探してみる。

0、1、2歳であれば「終わったら貸してもらおうか」などと大人が提案してあげて良い。

④向き合えた時間を認める

話が終わったら「ちゃんと向き合ってお話できたね」「正直に話してくれてありがとう」と一連の時間そのものを認めてあげるのが大事。

 

これに加えてママの気持ちも一緒に伝えると効果的。

「そのおもちゃで遊びたかったんだよね。楽しそうだもんね(気持ち受容)

でも突然取ったら○○くんが悲しいよね(事実理解)

ママはあなたがお友達を悲しませる人になったら嫌だよ(ママの気持ち)

終わってから借りようか(解決策)」

「すごい」「えらい」「うまい」に頼らない

褒めることが大事、褒めて伸ばしましょう、とよく言われるけれど、

「すごい」「えらい」「うまい」だけに頼って褒めるのはちょっと危険。

子どもを「すごい!」と褒めると、「○○くんはすごくないけど僕はすごい」と言い出してしまう。

こういう優劣をつける褒め方はあまりよくないことがわかる。

だから褒めるよりも認めてあげることが大事。

認めてあげるには、目の前の事実を言葉にするだけでいい。

例えば、子どもがお絵かきをしたとすると、

「雲を大きく描いたね〜!」

「ずいぶん細かく描いてるね!」

「この色ママ好きだな〜!」

など。

これだけで子どもたちは満足する。

「すごい」と褒められるよりも具体的に見てくれたことの方が嬉しい。

 

 

さすが経験豊富な保育士さん。

どのお話も説得力がありました!

勉強になった良い本でした。

また子育てに悩んだら読みたいな。

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