中国人気ドラマ《欢乐颂》第2季。5人それぞれの変化とドラマのテーマ

※画像引用：百度图片

5月11日から始まった欢乐颂2、見終わりました。

 

ストーリーは、たまたま同じマンションの22階に住む5人の女性が、

恋愛や仕事、家族などそれぞれの問題を抱えながらも

助け合い励まし合い成長していく、というお話です。

今まで見てきた中国ドラマの中でも上位に入るくらい好きです。

シリーズ2は、シリーズ1に比べて主人公の5人がすごく変わっていくのを感じました。

    ※注意※ ネタバレ含みます！！

5人の変化

安迪 (演：刘涛)

NYでバリキャリとして働いていた経験を持ち、上海に戻ってきた。

頭がきれて、仕事ができる。

孤児として育ち、親の愛情を知らないためか、パーソナルスペースを侵されること、人と触れ合うことが苦手。

シリーズ1時代の恋人の魏兄(奇点)ともハグできるようになるまでかなり時間がかかっていました。

もちろん女性と触れるのもだめ。

自由奔放な曲筱绡や邱莹莹が安迪に飛びかかって抱きつくのも、すごく嫌がっていました。

が、シリーズ2で出てきた包奕凡を恋人として受け入れてからは

普通にスキンシップできていて、自分から彼に近づくシーンも多かった。

22階の子たちとも自分から触れて慰めたり。

人と触れ合うことをあんなに恐れていたのに、もう怖くなくなったんだなぁと思うと、なんだかとても感慨深かったです。

恋人や22階の子たちの愛情を受けて、徐々に心を開いていったのだなぁ。

樊胜美 (演：蒋欣)

田舎から上海に出てきて働く女性。

節約するために2202室で邱莹莹、关雎尔と3人で合租(シェアハウス)している。

人一倍メンツを気にする。

実家が極端な男尊女卑の家庭で、実家の両親や兄家族の生活費は樊胜美が出している。

兄の悪さの後始末(主に金銭面)もさせられる。

頭も良く義理堅いためいつも周りを助けてきた彼女だが、

実家で何か問題が起きた時は恋人である王柏川を頼っていた。

彼が解決できないと、「なんで助けてくれないの？」と立ち止まって悲しむことが多かった。

でも安迪に、「あなたはいつも積極的なのに自分の実家の問題になるとなぜか受け身になってしまう」、と言われて家の問題が起きると人に頼って逃げようとしていたことに気づく。

兄が、妹である樊胜美を訴える！と上海の彼女の会社までのり込んできた時、

誰よりもメンツを気にする彼女も会社のみんなが見ているところで兄に言い返し追い払う。

ここでおそらく吹っ切れた。

人に頼るのではなく自分が立ち向かうことで解決できる、ということを体感したのだろう。

不自然な形で寄りかかってしまっていた王柏川と別れることを決意する。

曲筱绡 (演：王子文)

富二代(お金持ちの子)として自由奔放に育ってきた彼女。

アメリカに留学していたがそれも形だけで遊び呆けていたタイプ。

帰国後父親の協力のもと自分で会社を経営し、仕事も軌道に乗り始めていた。

異母兄妹である兄は仕事もせずに悪さをしてふらついているのに祖母・父親は男尊女卑の考えが強いためいつも彼を庇う。

彼女が好きになったのは赵启平。

学業も優秀で教養もあり、趣味はクラシック音楽。

彼と付き合いだしてから、自分に教養(中国語では「有文化」と表現していました)がないことを気にするあまり、ありのままの自分でいられなくなっていた。

すれ違いが生じ、別れてしまう。

が、赵启平は、彼女が時に自由奔放でめちゃくちゃなことを言うのは、

幼い頃仕事で忙しかった親に構ってもらいたい、注目してほしい、という気持ちからきているのだということを知る。

そして表面的な違い、例えば文化レベルの違いなどということはそんなに大事でなく、

お互いの心の波長は実はすごく似ていて、お互いを必要としているということに気づく。

赵启平にそれを伝えられた曲筱绡は、無理して相手に合わせずとも愛され得るのだ、ということに気づく。

今まで親にも恋人にも、虚勢を張って自分を大きく見せなければ愛されないと思っていた曲筱绡も、

それからはなんだか表情がおだやかになって、

今までのようにキーキー叫んだりしなくなりました。幸せな変化。

关雎尔 (演：乔欣 )

比較的良い家庭の娘として大事に育てられてきた关雎尔。

幼い頃から親の言うことをちゃんと聞いて、ちゃんと勉強し、親が紹介してくれた大企業でちゃんと仕事をしてきた。

伝統的で保守的な親がお見合いを勧めてくるが、

自分が本当に好きになった人でないと、

と初めて親に従わずに自分の意見を通す。

いつも「いい奥さんになってくれそうだから」

「親が关雎尔を気に入っているから」

という理由でしか男性が寄ってこない。

自分に魅力がないのか？と落ち込んでいたが

ひょんなことからバンドマンと出会い恋愛に発展。

あんな真面目な关雎尔がまさかの3Bのバンドマンと！

彼と出会うことで自分の中の「真面目」という殻を破り、

誕生日には朝帰り(彼と日の出を見ていた)をしたり、

22階の仲間たちに彼とのことを反対されると大声で反論したり…。

真面目で大人しかった关雎尔がどんどん大胆になり、

自分の意見をはっきり言うようになって、変わっていくのを感じました。

恋ってすごい。愛はパワーだよ！(古)

邱莹莹 (演：杨紫)

とにかく明るくて素直。

打算的に動くことはできず、思ったことをそのまま喋ってしまう。

そして感情が全て顔に出る。自分をコントロールするのが下手。

シリーズ1で悪い男(中国語で渣男)に引っかかってしまいしばらく恋から遠ざかっていたが、

同郷の彼氏ができる。

が、保守的で伝統的な家に育った彼は、

莹莹が処女でないことを知ると結婚相手としてふさわしくないと突然別れを切り出しすぐに別の彼女を作って婚約する。

しばらく立ち直れず毎日泣いていた莹莹。

周りの協力を得てようやく吹っ切れて復活したという時にまさかの彼が

「あなたの良さに気づいた」と戻ってくる。

私、「こんのクソ男！」と罵しりながら見てました(笑)

結局まさかの莹莹が一番乗りで結婚することに。

他の4人の変化に比べると莹莹はあまり変わらなかった、というのが正直な感想。

他の4人ともそれぞれ闇を抱えていて、乗り越えて変わってきたのだけど、莹莹はそのまま。

▼莹莹が言っていた言葉

“我觉得人简单就好

人は簡単でいい。

我是不是因该伪装一下啊

自分を飾った方がいいのかなぁと思って

我每次最多就装三分钟

3分間だけ演技してみたりするけど

三分钟完事以后 全部都不行了

3分たったらもうできない。

可是我现在想明白了

でもわかった。

这不就是我的性格吗

それが私の性格でしょ？

我的性格就是这样

私の性格はこうなの。

我把最真实的一面展现给别人

自分の中の一番本当の部分を人に見せる

拿别人呢 会同样把他最真实的一面展现给我的 是不是

そうすると相手も自分の一番本当の部分を見せてくれる。

 

結局あまり変わらず、そのままだった莹莹。でも、だからこそ結婚したのかなぁと思う。

本当の自分を見せていたからこそ、それを良いと思う人に見つけてもらえたのかな。

欢乐颂のテーマ

最後の方に流れてきたナレーションが、欢乐颂のテーマを表していると思いました。

每个人都有属于她的痛苦和煎熬

みんなそれぞれの苦しみと痛みがあって

也有属于她的灿烂和快乐

明るさと喜びがあって

生活可以繁华着锦

生活はにぎやかにも煌びやかにもなれば

也可以是静水深流

水の様にゆったり流れることもある

这个城市有无数的人

この街にいる無数の人々は

工作爱情友谊都包含在生活里

仕事、恋、友情を抱えて

再过普通的生活

普通の生活を送っている。

22楼的姑娘正在努力把普通平凡的生活

22階の5人も、必死に普通で平凡な生活を

过得更加认真更加热烈

より真面目に、より積極的に生きようとしている。

生活如同空气 默然无语

人生は空気と同じ。語らずひっそりとそこにあって

不可或缺

でも欠かすことはできない。

过有滋味的生活

味わいのある人生を送ることが

才是世界上最难 最了不起的事

この世界で最も難しく、最も尊いことである。

 

なかなか考えさせられる、ドラマです。

いつか原作も読んでみたい。

 

▼同じ監督のこのドラマもおすすめです。欢乐颂と同じ俳優さんがたくさん出ています。

※時代劇です。

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bluebird-story.com

2017.07.25

おまけ

シリーズ1からずっと老谭のファンなんですけどわかってくださる方いますか！！

イケメンで常に冷静で優しくて超仕事できてお金あって困った時はいつでも助けてくれて！！！

私だったら絶対老谭好きになるのに！！

むしろ好きになれない理由が見つからないのに！

安迪羨ましすぎるーーー！