こんにちは!
伊藤美佳さんの『モンテッソーリ教育✕ハーバード式 子どもの才能の伸ばし方』を読みました!
26年間幼稚園と保育園で働かれて、1万5,000人以上の幼児を教え、9,000組の親子と関わってきた経験をもとに書かれた本です。
モンテッソーリってよく聞くけど、一体なんぞや?というところから勉強できました!
将棋の藤井聡太くんやMicrosoftのビルゲイツ、Facebookのマークザッカーバーグ、Googleの創始者のお2人、Amazonのジェフベゾス等がモンテッソーリ教育を受けていたそうで、この大物たちのリストを見る限り、なんだか良さそう…!というミーハー心で読み始めました。
モンテッソーリ教育と、子どもの9つの能力とその伸ばし方が書いてあって勉強になりました。
(ただあんまりハーバード要素はなかったかな…!)
覚えておきたい内容を記録しておきます!
モンテッソーリ教育
モンテッソーリ教育とは?
モンテッソーリ教育はイタリア初の女性医師であるマリア・モンテッソーリに提唱されました。
モンテッソーリ教育の基本的な考え方▼
子どもは自らを成長させ、発達させる力を持って生まれてくる。
したがって大人である親や教師は、子どもの成長欲求をくみ取り、自由を保障すると同時に、子どもたちの自発的な活動を援助する存在に徹しなければならない。
筆者伊藤さんの解釈▼
子どもの自立であり、親は子どものそばに寄り添い、見守る存在でいることが大事。
決して手を貸したり、世話を焼いたりする存在ではなく、子どもの能力を引き出す存在である。
モンテッソーリ教育を実践している幼稚園では、子どもたちを自由にさせる環境が整っている。
先生が「あれをしましょう」「これをしてはいけません」と先生に決められることがない。
↓
自分の頭で考え、自分で人生を選択できるようになっていく。
先生によって「承認」されたことを実感した子どもは、先生のことを信頼し、自分勝手な行動をとらないようになっていく。
教育において大事な時期は3歳まで!?
その能力を身につけるかどうかを決めるのは子ども自身。
時期が来たら自ら手を伸ばし、集中して取り組むから、親が「やりなさい」と指示しない。
3歳までに脳の土台ができあがる
赤ちゃんは生まれつき大脳に140億もの神経細胞を持っている。
この神経細胞は新しいことを学んだり体験したりするたびにつながり、新しいネットワークをつくる。
脳科学的に3歳を過ぎる頃になると刺激を与えても神経細胞がつながりにくくなる。
脳の神経細胞は誕生した瞬間が一番多くて、その後は減っていくのみ。
生き残る細胞は30%程度。
神経細胞のネットワークがつくられる第一次のピークは0〜2歳、次が3〜5歳。
この時期までにたくさんの経験をし、能力を引き出す土台ができあがっていると、大きくなってから新しいことを始めた時に短時間でコツをつかみマスターすることができる。
それぞれの能力が伸びる敏感期
「この時期にこの能力が発達する」という旬の時期。
6歳までが敏感期、特に将来の人格や人生の土台となるような発達の敏感期は3歳までに最も強く現れる。
●運動
0歳から6歳まで。
●感覚
0〜3歳。
この期間五感を通してさまざまな経験をした子は感受性が豊かで表現力のある大人へと成長する。
・視覚:大人が見過ごしてしまう色の濃淡を気づく。
・感覚の敏感期に24色のクレヨンを与えると彩色豊かな絵を描く。
・聴覚:いい音楽に触れさせること。
・臭覚:さまざまな匂いをかがせる。
・触覚:散歩中さまざまなものを触りたがる。
時間が許すかぎり子どもの好奇心につきあってあげる。
●言語
0〜3歳。
親が積極的に話しかけている赤ちゃんは言葉を早く話せるようになり、理解も早い傾向にある。
※赤ちゃん言葉ではなく大人の言葉を使った方が言葉の理解は早くなる。
イタズラは成長のサイン
子どもが(親が思う)イタズラをするのは、能力を伸ばしたいから。
たとえばティッシュを引き出すという行為を通じて、本能的に引っ張り出すという能力を伸ばしたいと思っている。
子どもがその行為をやりきり、満足すると、別の能力を使うことに関心が向くのでもうしなくなる。
毎回親に止められてしまう子は満足できず不完全燃焼なので何度も同じイタズラをしてしまう。
イタズラを見守ると、ヤンチャな子に育つ可能性はあるが、エネルギーあふれて大きくなってからも乳幼児期に育んだ能力をいかんなく発揮してくれる。
親に受け入れてもらえたという安心感から、成長するにつれてまわりの人との関係性がよくなり、精神的にも落ち着いていく。
9つの知能
乳幼児期には9つの知能をバランスよく育てる。
本能的に子どもが伸ばしたいと思っている能力を思う存分に発揮できる環境をつくってあげる。
体の知能
・どんな能力?→体全体や身体部位を問題解決や想像のために使う能力
・高いと?→どんなスポーツでも短時間で習得し、そつなくこなすことができる。
・育てるには?→身体の発達段階に合わせてその時期に必要な運動や動作をさせる。
・注意点→成長のスピードを気にしすぎない。
「つかむ」「握る」などの動きをあまりさせないでいると、将来鉄棒やうんていなど握力を必要とする運動が苦手な子になってしまう。
ベビーベッドやサークル内にいた時間gあ長くずりばいやハイハイなどを十分にする機会がなかった子は将来的に足腰の筋力が弱くなる可能性がある。
言葉の知能
・どんな能力?→話し言葉や書き言葉を効果的に使いこなす力
・高いと?→コミュニケーション能力が高くなる。
・育てるには?→積極的に言葉や音を聞かせる。
・注意点→赤ちゃんでまだ言葉がわからないと決めつけない。
子どもの脳には確実にインプットされていく。
数の知能
・どんな能力?→計算や暗算をしたり、問題を論理的に分析したりする能力
・高いと?→ロジカルに物事を考えることが得意。整理整頓が得意。
・育てるには?→
①数唱(イチ、ニ、サンという呼び方)
②数量(具体的な現実)
③数詞(1、2、3という数字そのもの)
をそろえて教えてあげる。
・注意点→①数唱(数を口に出して教える)だけでは本当の意味で数の概念を理解することはできない。
絵の知能
・どんな能力?→視覚的に空間のパターンを認識する能力
絵、色、線、形、距離に敏感に反応できたり、イメージできる。
空間認識力も関係している。
・高いと?→デザイナー、建築家、画家などクリエイティブな職業に就く
人とのほどよい距離感を測れるのでコミュニケーション力や人間関係にもプラスの効果がある。
・育てるには?→積み木、折り紙、美術館で絵画や彫刻に触れる
・注意点→タブレットやスマホなどだけで積み木遊びをする
自然の知能
・どんな能力?→自然や人工物の種類を識別する能力
・高いと?→感じる心が磨かれる
・育てるには?→できるだけ多くの自然に触れさせ、知的欲求を満たしてあげる。
感覚の知能
・どんな能力?→五感を駆使して、さまざまな情報を敏感に受け取れる能力のこと
・高いと?→センスがよく、表現力が豊かな大人に成長する傾向がある
人の気持ちの変化にも気づきやすく、コミュニケーション力が高いという特徴も見られる。
・育てるには?→
<視覚>外出して自然や風景、人を見る。美術館で本物の芸術に触れる。
絵本などの教材を使うと同時に実物を見にでかけてみる。
<聴覚>耳からさまざまな情報を収集する。
さまざまな音楽、特にクラシックなど一流の曲を聞く。
親子で一緒に歌う。
<味覚>新鮮な野菜などできるかぎり自然に近い味を口に入れるように心がける。
<嗅覚>積極的に匂いを感じ取れるような機会をつくる。
<触覚>子どもが興味を持って何か触っている時は「ツルツルだね」「ザラザラだね」など言葉で表現してあげる。
音楽の知能
・どんな能力?→音楽の種類やリズム、音程などを識別する能力のこと
・高いと?→作曲や演奏が得意になる
聞く力も向上するから言葉を扱う能力にも秀でている。
・育てるには?→赤ちゃんの頃からさまざまな音楽を聴かせる。
人の知能
・どんな能力?→他人の感情や意図、動機、欲求を理解して、他人とうまくやっていく能力のこと
・高いと?→人間関係のトラブルが少なく、多くの仲間に囲まれて楽しい時間を過ごせる。
・育てるには?→同年代の子どもだけでなく、さまざまな年代の人とコミュニケーションをする機会をたくさん持つ。
自分の知能
・どんな能力?→自分自身の長所や短所などを理解したうえで、目標達成や動機づけなどを自律的に行う能力。
・高いと?→自分自身を客観的に理解することができ、自分の気持ちをきちんと表現できる。
自分の頭で戦略を考える起業家タイプ。
子どもの能力を引き出す8つの心得
1 子どものすべてを受け入れる
大人の常識を押しつけない。
自由な発想を封じない。
子どもの才能をつぶしてしまう。
きゅうりをピンクで塗ろうがキャベツを赤色で塗ろうがよし!
大人になっても豊かな発想力を発揮でき、自信を持って自分を表現できるようになる。
※だめ!などの否定語はかえってしたくなる。
「頭の中でピンクの象を絶対に想像しないでください」→絶対しちゃう〜
「走ったらだめ!」→「ここでは歩こうね」
「席を立ったらだめ!」→「座ってようね」
2 いつも子どもと「楽しい!」をつくる
イライラしない。
「子どものためにしてあげてること」も、精神的に余裕がない時は一日くらいさぼってもいい。
遊び心をもって子どもと接する。
3 子どもが満足するまでやらせる
子どもには「満足するまでやらせること」が大切。
時間に余裕がない時は「枠組み」を作ることが大事。
終わりの時間をあらかじめ伝えておく。
4 子どもに選ばせる
小さな赤ちゃんでも自分で選択する力を備えている。
遊びたいおもちゃを子どもに選ばせる。
さまざまな価値観があると教える。
親が人生を楽しんでいることを子どもに見せる。
5 子どものやっていることを待つ
子どもには子どものペースがあり、それを見守るのが大人の役目。
親が子どもを待ってあげられると、待てる子どもになる。
6 自然の中で子どもとたくさん遊ぶ
自然との触れ合いが脳に刺激を与え、豊かな心を育む。
発見や刺激が多い環境に身を置くと、フロー状態に入りやすくなる。
7 子どもに解決させる
子どもが自分で解決できるまで見守る。
喧嘩やトラブルなどの機会を通じて、子どもは葛藤したり悔しい思いをしたり相手のことを考えたりといった経験を重ねていく。
こうした経験がない子どもは大人になって問題やトラブルに直面したときどう対処すればいいかわからず攻撃的な態度をとったりまわりの人を傷つけたりしてしまう。
8 間違いを訂正しない
子どもは失敗することで学び成長していくので失敗しても口を出さず見守ることが大事。
間違いを訂正すると子どもは自尊心を傷つけられた気分になり、積極的に遊ばなくなってしまう。
自分で失敗に気づき、自らの頭でどうしたらいいかを考えることの方が大事。
3歳までが勝負!
ということで私自身もいろんなことに興味をもって、ヒナと思いっきり楽しみながら学んでいこうと思います♪
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