こんにちは!
ヒナの離乳食を作るにあたって、本をたくさん呼んで離乳食の作り方を調べました。
が、実践してみるととっても大変!
食べる種類を増やしていかなきゃいけないのに、冷凍庫パンパンでこれ以上増やせない…!
作るの面倒くさい…!
と思っていた時に目に入った、『小児科医のママが教える離乳食はつくらなくてもいいんです』という本を読みました。
この著者の方はお医者さまでご自身もお子さんをお持ちのママさん。
ご主人のお仕事でアメリカに移住されてから手作りで離乳食をあげてるのは日本だけらしい…という事実を知ってびっくりしたそう。
どうやら今苦労している離乳食、作らなくても良いかも…!?
勉強になったこと、今後覚えておきたいことを記録しておこうと思います!
離乳食を買うのはメリットだらけ!手作り離乳食のデメリット3つ
手作り離乳食の問題点①調理に手間と時間がかかり、衛生面の管理が難しい。
・細かく刻む、すり鉢でする、網で裏ごしするなど手間と時間がかかる!
・少量なので焦げやすい。
(我が家は凍らせておいて、必要量とってラップせずにチンしたら蒸発して消えた事件がありました…笑)
・衛生面の管理をしっかりしないといけない。(まな板、包丁、食器の消毒)
→買えば手間も時間もかからず楽・早い・安全・保存ができる!
手作り離乳食の問題点②栄養が偏りやすい、成長に欠かせない鉄や亜鉛が不足しやすい。
・毎回同じ食材ばかりになりがち。
・レバー、肉類には鉄分や亜鉛が多く含まれているが調理しにくい、子どもが食べにくい。
→市販のものはメニューの種類が豊富であり、鉄や亜鉛が上手にとれる。
手作り離乳食の問題点③外出時の持ち運びが大変
・密閉容器に入れても漏れる
・腐る可能性がある
・持っていっても食べなければ持ち帰って捨てるしかない
・食べ終わっても容器がかさばる
→市販のものは持ち運びに便利。外出先で買うこともできる。
6ヶ月以降不足しがちな大事な栄養素:
6ヶ月以降になると、子どもが必要としている栄養量よりも、母乳から得られる栄養量が低くなってしまう。
エネルギー、タンパク質、鉄、ビタミンAについては母乳だけでは十分な量を摂れない。
鉄分
鉄分の役割
血液中の赤血球の構成成分のヘモグロビンは血液中に酸素を取り入れ、体の各組織に運んでいるが、このヘモグロビンが鉄によって作られているため、鉄が不足すると体中に酸素が送れない状態(貧血)になる。
貧血で酸欠状態になると起きる症状
・体が小さい
・ぐずぐずする
・ギャン泣きする
・じっとおとなしくしていられずに動き回る
・言葉が遅い
・小さいものをつかむのが下手
この状態が長いと、学習能力が低くなったり、運動機能の伸びが悪くなることがある。
鉄分をとる離乳食
赤ちゃんはお母さんのお腹の中にいる間に必要な鉄分を蓄えてから誕生するが、この蓄えはしだいに減っていき、6ヶ月を過ぎる頃にはほぼ使い切ってしまう。
ミルクや母乳にも含まれているが全く足りない。
だから、生後6ヶ月から鉄を含んだ離乳食を食べることが必要。
6ヶ月から1歳の子が1日に必要な鉄の摂取量は5mg。
吸収率の高い鉄を豊富に含む食物は、赤身の肉やレバー、マグロやカツオなどの魚。
吸収率は多少落ちるが小松菜やエゴマ、豆腐などにも鉄は含まれている。
離乳食時期の子はたくさんの量が食べられないから吸収率の高いもので効率よく摂るのが良い。
赤身の肉やレバー、マグロやカツオなどの魚を調理するのは大変だから、市販の離乳食がおすすめ。
日本の離乳食では対象が9ヶ月以降となっているが食べられそうであれば与えて良い。
(国の方針で「鉄不足に注意するのは9ヶ月以降」というのが出されているから。生後9ヶ月まで鉄の指導をしていない国は日本だけ。)
鉄を積極的に摂取しても満足に補充されるまでには3ヶ月ほどかかるため、6ヶ月のうちからあげるのが良い。
形がゆるめで食べやすい市販品は森永の
このシリーズ。
この1食で1日に必要な鉄分の3分の1を摂取することができる。
カルシウムも含まれている。
表示は9ヶ月頃からとなっているが形がゆるめなので7ヶ月の子でも食べられるかも。
もし9ヶ月以降対象の離乳食をあげるのに抵抗がある場合は、鉄が添加されている海外の離乳食でも良い。
海外のおかゆはお米を炊いたものではなく、お米を粉状にしたものでrice cerealと表記されている。
雑穀米を使用したmultigrain cerealや麦oat meal cerealを使用しているものもある。
鉄だけでなくDHA(脳の発達や記憶力・集中力を高める)やプロバイオティクス(腸内環境を整える)が含まれているものもある。
代表的なのはこちら▼
我が家はいつもこのお店で買っています▽
※遺伝子組み換えでない、防腐剤なし、人工甘味料なし
与え方は、粉状のシリアルに母乳かミルクを足して混ぜるだけ。
1回量15g(20mlくらい)で1日に必要な鉄分の45%を摂取できる。
2回あげれば1日に必要な鉄がほぼ満たされる。
亜鉛
亜鉛の役割
亜鉛は、体を作るタンパク質の吸収を助けたり、病気から体を守るための免疫機能を維持する働きがある。
皮膚、髪の毛、下の上皮細胞は亜鉛が豊富であり舌の味覚を司る味蕾という場所では高濃度。
亜鉛が不足すると起きる症状
・背が伸びず低身長になったり体重が伸びない
・免疫力が低下し風など病気にかかりやすくなる(特に下痢)
・皮膚炎や湿疹、傷が治りにくくなるなどのトラブルを起こしやすくなる。
・毛が抜ける、毛が薄い
・味覚障害
味覚障害を起こすと、食物を食べなくなり、さらに亜鉛欠乏状態が続き、味覚が治らない、という悪循環に。
亜鉛欠乏状態がその後の自閉傾向と関連性があるという報告もある。
亜鉛をとる離乳食
亜鉛を豊富に含む食品で有名なのが牡蠣。が、離乳食に使うのには適していない。
離乳食に適しているものは、牛肉、豚肉、レバー、卵黄、しらす、サバ、イワシ、大豆、ごまなど。
日本の市販のものだと鉄と同様、9ヶ月以降を対象にしているものが多い。
海外のライスシリアルだと1日に必要な亜鉛量の20%が含まれている。
(※母乳中の亜鉛が少ないために亜鉛欠乏症状を起こすことがあるのでママは亜鉛を意識して摂取すること)
ビタミンD
ビタミンDの役割
骨を作るために必要なカルシウムを体に取り込む役目。
ビタミンDが不足すると起きる症状
骨が作れなくなる「くる病」
ビタミンDをとる離乳食
・しらす
・鮭
・卵黄
紫外線に当たることで皮膚で合成されるので日光浴も必要。
ビタミンA
ビタミンAの役割
目の色素や光を感じる細胞を作る上で欠かせない栄養素。
視覚の大事な機能を担っている。
また、骨や皮膚の発育にもかかわり、からだの粘膜の維持にも欠かせないもので、体の抵抗力を高めたり、傷や怪我からの回復に関与するなど、大切な役割を果たしている。
ビタミンAが不足すると起きる症状
・ドライアイ
・まぶしく感じる
・夜目が見えにくい(夜盲症)
・風邪を引きやすい
・感染症が重症化しやすい
欠乏状態が長くつづくと失明したり、感染症から亡くなったりすることもある。
ビタミンAをとる離乳食
ビタミンAを多く含む離乳食の材料は
・卵黄
・肉やレバー
・黄色い果物、野菜
(マンゴー、パパイヤ、ニンジン、かぼちゃ、さつまいもなど)
マンゴーは海外ではポピュラーな離乳食フルーツのひとつ。
ビタミンAは脂溶性ビタミンなので体内に蓄積しやすい。
ただし大量に摂取すると害がある。
エネルギー、鉄、亜鉛、ビタミンD、ビタミンAを満たす食材
覚え方は「冬に恋した孫ごはん」!
なんじゃそりゃ???という感じですね(笑)
ふ:フルーツ(マンゴー、柿、スイカ、パパイヤなど)→ビタミンA、鉄の吸収を助けるビタミンC
ゆ:油(オリーブオイル、バターなど)→エネルギーの補充、ビタミンA
に:肉(牛肉、豚肉、鶏肉、レバー)→鉄、亜鉛、ビタミンA
こい:色の濃い緑黄色野菜(ほうれん草、小松菜、ニンジン、かぼちゃなど)→ビタミンA
し:シラス、鮭(小魚、まるごと食べられる魚のシラス、赤っぽい魚のマグロやカツオ、鮭)→鉄、亜鉛、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンDの吸収に必要なカルシウム
た:卵(鶏卵、うずら卵)→亜鉛、ビタミンA、ビタミンDの
ま:豆(小豆、そら豆、エンドウ、大豆など)→鉄、亜鉛
ご:ごま(ごま、ナッツ類)→亜鉛
に:乳製品(ミルク、バター、チーズ、ヨーグルト)→ビタミンDの吸収に必要なカルシウム
ごはん:ごはん(主食の米、うどん、パンなど)→エネルギー
以上です。
この本、ママとしての実体験、お医者さまとしても医学的専門知識がちょうどよいバランスで盛り込まれていて、すーっと頭に入ってきて納得できる名書でございました!
(しかも文字が大きいので産後のポンコツ頭でもすんなり読める!)
これは読んでよかった!!!
我が家は早速本で紹介されていたこのシリアルを買いましたよ。
早速実践していこうと思います!
以上、『小児科医のママが教える離乳食はつくらなくてもいいんです』のレビューでした!
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