『子どもは親を選んで生まれてくる』(池川明) 流産後気持ちが楽になれたおすすめの本

4.0

流産を経験してから、経験者の方におすすめしていただいた、池川明さんの『子どもは親を選んで生まれてくる』という本を読みました。

流産はママのせいじゃないとは頭ではわかっていても、つい自分を責めてしまっていましたが、この本を読んでからは不思議なくらいそれがなくなり、気持ちが楽になりました。

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流産が起こる魂レベルの理由

医学的にはすべての妊娠のうち、10%は流産になると言われています。

最近は検査制度の向上によって、受精だけを考えるなら、妊娠反応が出るまで受精卵が育つのは、5回から10回のうちたった1回だということさえわかっているそうです。

受精卵が育たなかったり流産になってしまう原因のほとんどは、染色体異常や栄養状態の問題にあると考えられているけれど、魂のレベルまで問うなら、別の理由があるのかもしれない、と著者の方はおっしゃっています。

赤ちゃんがおなかに入るまで、出ていく時の様子

おなかに入る前の記憶がある、という子どもが教えてくれた、赤ちゃんがおなかに入る時の様子と流産で出ていってしまう時の様子です。

ガイド役の天使もしくは妖精が雲の上で羽をつけてくれて、一緒にお母さんのおなかに入り、おなかに入ると羽をとって持って帰ってしまう

流産するときは、天使や妖精が戻ってきて、また羽をつけてくれて、一緒に空に旅立っていく

最初読んだときは、本当かな?ちょっと怪しいな…と思ったのだけど、けっこう多くの子どもたちが、示し合わせたわけではないのにそれぞれ同じような表現をしているそうです。

流産の理由、意味

胎内記憶のある子どもたちが話した、流産の意味や、赤ちゃんたちの気持ちが書かれていました。

胎内記憶のある12歳の女の子の話

流産しちゃう赤ちゃんもいるけれど、その子たちは何のために生まれてくるんだろう。

「流産の場合は、外の世界を早く見たいっていう気持ちから生まれちゃうことが多くて。それから、命の大切さとか、そういうのを知らせたくて」

じゃ、赤ちゃんは流産することでお母さんの役に立っているのかな。

「そう思います。それに、役に立って嬉しいっていう気持ちがあります」

でも、お母さんは悲しむよね。そんなお母さんに対しては、赤ちゃんはどう思っているのかな。

「生まれ変わってお母さんを喜ばせたり、残念だけど、次がんばろうって思ったり。赤ちゃんはすぐに帰っちゃうんじゃなくて、天使さんといろんなところを見て回って、それから帰っていくこともあります。」

流産したお母さんが、赤ちゃんに『ずっとそばにいてね』とお願いする事については、どう思う?

「一年くらいは、お母さんのそばにいてもいいんです。その後も、いったん戻って神さまにお願いしてから来るなら、もう一年くらいいられるし、毎年頼むようにすれば、ずっとそばにいられます。流産の場合は世界を早く見たくて先に生まれてきちゃって、それでまた帰っていきます。赤ちゃんは、命の大切さを伝えようとしているんだと思います。」

地上の一生はどんなに長くても、空の上から見ると一瞬なので、お母さんが赤ちゃんの魂を手放さなくても大丈夫、という子もいるそうですが、著者の池川さんは、ある時点で赤ちゃんの魂を楽にしてあげて欲しいとおっしゃっています。

赤ちゃんは自分で運命を選んで来る

赤ちゃんたちは、どのお母さんのおなかに入るのかということ、流産になってもおなかに入るということを、自分の意思で決めてくるそうです。

生まれる前お母さんを見ていた記憶のある13歳の男の子の話

「未来を見ておなかに入った子なら、流産することは知っていて、わざわざそのお母さんのところにじぶんから入っていくんだから、その経験が必要なのかなぁ。」

流産の3ヶ月後に宿った男の子が5歳のときに話したこと

「最前に来た赤ちゃんは、ぼくだったんだよ。あのときどうして帰っちゃったかっていうと、パパとママを選んだんだけど、本当にこのパパとママでいいか、確かめに来たんだ。それで、だいじょうぶだと思ったので、次は本当に来たんだ。」

胎内記憶がある20歳の女性の話

「生まれる前、雲みたいなところにいた」

「大王のような人に『だれがいい?』と聞かれて、お母さんを選びました。」

「お母さんのおなかにおりてくるとき、何人かの友だちと一緒でしたが、ひとりの友だちは『疲れたから帰る』と言って、帰っていきました。その子は『また同じお母さんのところに行く』と言っていました。

亡くなる赤ちゃんが教えてくれること

亡くなる赤ちゃんは、子どもを失うという、母親として最大の哀しみを通して、お母さんに大切なメッセージを伝えようとしていることがわかりました。

著者の方も、「自分の命を賭けてまで、お母さんを大きく成長させようとする赤ちゃんは、きっととても強いたましいのもち主に違いない。」と書かれています。

 

流産はもちろん悲しかったけれど、そこから学んだことは本当にたくさんありました。

 

ちょっと怪しいなと思う方もおられると思いますが、私は、いったん頭の中をまっさらにしてこの考え方を受け入れてみたら、びっくりするほど楽になりました。

まだ時々涙が出てくることはありますが、少なくとも自分を責めることはなくなりました。

流産を経験された方、苦しみの中にいる方にぜひ読んでいただきたい本です。

おすすめです(^^)

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