『脳に任せるかしこい子育て』寝起きが悪い、落ち着きがない、不可解な行動をする…すべては脳に原因がある!怒らないで!

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脳に任せるかしこい子育て 育児

こんにちは!

『脳に任せるかしこい子育て』を読みました。

著者のお二人はリハビリテーション専門のご夫婦。

子育てで出てくる悩み、困りごとって、世間でよく言われているように子どもの生まれつきの性格が問題なのではなく、脳の影響を受けているよ、と科学的根拠があるよ、ということが詳しく書かれている本です。

一見不可解な行動のように見えても、その子の脳は必ず何かをしようとしていて、それを見抜いて対処すれば、高い能力を引き出すことができる

子どもの(一見問題と思える)行動に対して、具体的な解決策となるエクササイズがのっているので、将来ヒナの行動で困ったことがあったらこの本をまた読んでみようと思いました!

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『脳に任せるかしこい子育て』を読んで学んだこと

寝起きが悪い時の対処法

子どもの脳は光感受性が高いので、夜に照明がついているだけで、眠るために必要なメラトニンという物質が出てきません。
夜に照明をつけている環境は、子どもの脳にとっては『眠るな』と言っているようなものなんです。
特に浴室は、頭の近くに照明があるので強い光を浴びてしまいます。

浴室の照明を消して、脱衣所の照明だけで入浴すると寝起きがよくなって遅刻もなくなった、というケースがある。

大事な時に眠くなってしまう時の対処法

大事な場面で眠くなってしまうのは緊張感がないからとか礼儀がないからではない。

ノルアドレナリンという物質が関係している。

脳が集中する時、ノルアドレナリンがたくさん分泌される。

ただし、

集中して理解しようとする内容が難しすぎると、ノルアドレナリンが増えすぎて、逆に眠くなって集中力が低下していく

という作用がある。

つまり、「わからなすぎる」というのが原因。

授業の内容を予習するだけで授業中の居眠りがなくなったりする。

親のいうことを聞いてくれずイライラしてしまう時の原因

子どもが親の言うことを聞いてくれない、と思っても、子どもたちの脳内ではその逆で、むしろ私たち親の希望に沿おうとしたために、そのような反応を見せている、ということが多いのです。 そして、私たち親の脳についても同じ視点で考えてみると、自分自身に対する見方が変わります。

課題に取り組む時、最初に気分を高める神経伝達物質、アドレナリンの濃度が高くなる。

それが長時間になると、集中力に関係する物質、ノルアドレナリンも濃度が高くなる。

集中力を維持するため疲れてイライラしてくる。

そこに集中を邪魔する声かけや騒音が加えられると、脳がイライラを感じている時に増える物質、グルココルチコイドの濃度が上がる。

グルココルチコイドは本来免疫力に関係するもので、体の外からウィルスが侵入した時などにそれを駆除するための作用を持っている。

 

自分が何かしている時に声をかけられたり、大声で歌い出したらその刺激でイライラしてしまう。

生理現象。

眠れない時の対処法

脳には「場所」と「行為」をセットで記憶する、「フィードフォワード」という特徴がある。

眠れないときにベッドに横になり続けてしまうと、この働きが悪い方に作用してしまう。

ベッドという場所と眠れずに起きている行為がセットで記憶されてしまい、次にベッドに行く時も脳が同じように反応してしまい、寝つきが悪くなる。

眠れないと思ったら思い切ってベッドを出て、本を読んだり、家族とちょっとした話をするなどしてすごし、眠くなったら再びベッドに入るようにする

ベッドや布団で子供に読み聞かせをするのも本当は良くない。

(これは我が家やってしまってるので注意しなくては…)

読み聞かせはリビングのソファなどが良い。

眠くなってきたら一緒にベッドに入る。

 

※眠れないのは生理現象であって、心理の問題ではない。

※睡眠時間は30分、1時間という単位で考えない。

数分でもカウントできる。

睡眠物質を溜めて、分解する。この繰り返しこそが、起きて、眠っての繰り返しです。ずっと連続しているプロセスなので、それを1時間や30分の単位で区切ることはできません

医学的には1日の睡眠時間よりも、1週間~1か月のあいだにどれくらい眠ったか、という「累積睡眠量」のほうを重視

規則正しい生活の仕方

私たちの脳は、目を覚まして光の刺激が目の網膜から届けられてから、子どもならその14時間後、成人なら16時間後に眠くなる、という仕組み

まず早起きをしなければ、夜の早い時間には眠くならないので、そもそも早寝はできない

規則正しい生活をつくるには、就寝時間を揃えるのではなく、平日と休日の起床時間を揃えるほうが効果的

眠り上手になる秘訣

「4-6-11睡眠の法則」

「起床から4時間以内に光を見て、6時間後に目を閉じて、11時間後に姿勢をよくする」

①メラトニンリズム

メラトニンとは1日を24時間に揃えてくれる物質。

この長さは個人の時計遺伝子によって違う。

日本人の平均は1日24.2時間。

メラトニンは、目の網膜が光を感知して、脳に光の刺激が情報として届けられることで分泌がストップし、その時点から1日のリズムをスタート

メラトニンは朝の光によって分泌がストップし、その14~16時間後に分泌が高まることで、私たちは眠く

なる仕組み。

朝に強い光を浴びてバシっと一気にメラトニンを減らすほど、振れ幅が大きくなって夜にメラトニンが増えやすくなり、眠りやすくなります

朝の起床のタイミングで、1500~2500ルクス程度の光を網膜が感知する必要

がある。

・一般的な部屋の中の明るさは500ルクス。

・晴れていて窓から1メートル以内なら3,000〜5,000ルクス。

・ベランダに出たり窓から顔を出せば1万〜1万5,000ルクス。

夜にはできるだけ暗い環境にして脳内のメラトニンを最大限に増やしてあげると、やはり振れ幅が大きくなるので、朝には自然にメラトニンが減ってより目覚めやすくなります

つまり、メリハリが大事

※脳には、メラトニンの分泌をストップするための光刺激を感知する「感度」があり、その感度がもっとも高いのが起床1時間以内

目覚めてすぐが一番感度が高い。

休日に寝溜めをするときにも、平日と同じ時間にいったん目覚め、窓から1メートル以内のところに入ってそこで二度寝をすると、メラトニンリズムを大きく狂わせることを予防できます

②睡眠ー覚醒リズム

脳に溜まっていく睡眠物質によって、起床から8時間後と22時間後に自然に眠くなる。

午後に襲ってくる眠気を避けて集中力を高め、さらに夜の睡眠の質を上げるための仮眠を、「計画仮眠」とか「戦略仮眠」

と呼ぶ。

脳に睡眠物質が溜まって、眠気のピークになったときに居眠りをしてしまうと、睡眠物質が分解される深い睡眠に入ってしまいます。
その途中で目覚めると、意識は目覚めていても脳内では睡眠の脳波がまだ残っていて、頭がボーっとしてしまいます。
ひどいときには、頭痛がすることもあります。
こうした深い睡眠に入ってしまわないよう、眠くなる前に仮眠をとることが大切なのです。

6〜15分程度寝ると、脳に溜まった睡眠物質が分解されて、仮眠後の作業効率が上がる。

10〜20分くらいの仮眠が理想的。

※30分を超えてくると、夜間の深い睡眠中に見られるデルタ波という脳波が出てきて、夜の睡眠分が食いつぶされてしまうため、夜にぐっすり眠れなくなってしまう。

③深部体温リズム

深部体温とは内蔵の温度のこと。

深部体温が高くなると元気になり、低くなると眠くなる。

深部体温は起床から11時間後(6時起床の場合なら夕方の17時)に最高になり、22時間後(6時起床の場合なら明け方4時)に最低に

なる。

睡眠の質を向上させるためには、深部体温が高くなる夕方に寝るのは絶対にしてはいけない。

(15時以降は昼寝しない!)

 

ぐっすり眠るためには、眠り始めの深部体温を急激に下げることが有効。

体の表面が暑くなり表面体温が上がると汗をかき、汗が蒸発すると気化熱で熱が奪われて血液の温度が下がる。その血液が内蔵をめぐると深部体温が下がる。

夜寝る時に深部体温を急激に下げて睡眠の質を上げるには、深部体温が最高になる夕方に、より体温を上げるようにすれば、メリハリがついて急勾配で体温が下がるようになる。

体温を上げるには運動や入浴が良い。

子どもに必要な睡眠時間

・小学生は10時間

・中学生は9時間

成人と同じリズムになるのは18歳以降。

子どもの行動を変えたいなら原因から変えること

「子どもの行動を変えるには、その行動を命令している脳を変える必要がある」

1 前庭感覚

・ブランコが苦手

・じっとすべき時にできない

など

→最初がごく小さな刺激を与えて、その子の脳が感じる程度でやめていく。

2 固有感覚(筋感覚)

・食べ物をこぼす

・姿勢が悪い

・歩き方がおかしい

・よく転ぶ

など

→お相撲ごっこでたくさんの種類の体の動きを経験する。

3 触覚(体性感覚)

・洋服を着てくれない

→①服を選ぶ時に自分で触らせるようにする。

能動的に触れた感触が脳に伝われば、その服を着た時の状態を予測できるので受け入れやすい。

②視覚の使用が中心になるスマホやパソコン、ゲームなどのデジタル端末から脳を開放してあげる。

③日常の場面でいろんなものに触れさせる。

④家事手伝いをさせる。

4 視覚

・本を読んでいる時に首が動く

・玉をキャッチできない

→昔ながらの遊び(あっち向いてホイ、けん玉、ヨーヨー、おはじき、あやとり、折り紙など)で遊ぶ。

(※奥行きをはかる目の動きがテレビやパソコン、スマホによって失われている。)

5 聴覚(言語)

・痛いからやめてと言っても叩いてくる

→親の手の動きをまねさせる。

※向かい合うのではなく、隣に並んでする。

指示をするのではなく、「こうできる?」と声がけしながらする。

言葉で行動を変えさせるのではなく、言葉を使って子どもの脳内の感覚を補う。

 

 

 

以上、『脳に任せるかしこい子育て』を読んで覚えておきたいなと思ったことでした!

安易に、「なんでそんなにお行儀が悪いの!」とか「落ち着きのない子ね!」なんて言わないように気をつけようと思いました。

具体的な問題とそれに対する解決策(エクササイズ)が載っているので、ヒナがもう少し大きくなって、行動に気になるところが出てきたら、また読んで実践しようと思います。

 

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