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[富山]五箇山合掌造り【岩瀬家】へ。囲炉裏でご主人からお話が聞ける!合掌造りの維持費用はいくらかかるのか?

五箇山岩瀬家 富山

五箇山にある岩瀬家に行ってきました。

五箇山は、幾重もの山に取り囲まれた谷間にあり、800年前に源平の戦いに敗れた平家の落人が逃げのびてきた場所と言われています。

五箇山は冬の寒さが厳しい場所。

合掌造りという手を合わせたような急勾配の屋根の形によって、豪雪地帯のこの場所でも雪を落としやすくし、屋内を幾階にも分けて活用することができています。

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岩瀬家

五箇山岩瀬家

岩瀬家は、約300年前の江戸時代に五箇山における煙硝(鉄砲火薬)の上煮役(加賀藩の煙硝を取りまとめ納上する役割)を務めた藤井長右衛門が住宅と役宅を兼ねて建築したもの。

岩瀬家は天領飛騨白川郷へ加賀百万石の威光を示す意図もあったとされています。

五箇山白川地方の合掌造りでは最大規模の住宅で、木割は太く良質材を使用しており、仕上げも精巧。

建物の半分は大黒柱に30cm角の欅を使った総欅造り。

釘、かすがいをいっさい使わず、縄とねそ(マンサク)で結びあげて造られています。

建設には8年ほどかかったそうです。

 

座敷部分は奥式台のある書院造りとなっています。

1、2階は住居として使われていました。

加賀の役人たちが煙硝造りの様子を見に来るときは、岩瀬家が宿舎となったそうです。

 

岩瀬家は準5階建てで、3~5階は養蚕の作業場となっています。

1958年5月に国指定重要文化財に指定されました。

五箇山岩瀬家

囲炉裏でご主人のお話が聞けます

ご主人が自ら火をくべてお茶を沸かしてくださいました!

五箇山岩瀬家

そして囲炉裏を囲んでご主人からお話を聞きました。

昭和の24~25年までは合掌造りの家は全体で1,600戸ほどあったけれど、どんどん取り壊され、今は200戸ほどしか残っていないんだとか。

ご主人が若い頃は岩瀬家のまわりにも、40戸ほど合掌造りのお家があったそうなのだけど、今は2戸しか残っていないそうです。

屋根の茅葺きは、岩瀬家の場合、約25年に一度葺き替えをしなくてはいけないそう。

この周期は場所によって異なって、例えば相倉集落は標高が高くて雪も多いので20年に一度替えなくてはいけないそうです。

昔は何百人もいた茅葺き作業ができる職人さんは今は五箇山に12~13人いらっしゃるそうです。

岩瀬家規模にもなると、屋根を替えるとなると、一回6,000万円もかかるそう…!!

一度にできないので、片方ずつ(3,000万円ずつ)替えているそうですよ。

前回片方は2年前に、もう片方は6年前に葺き替え済み。

小さいお家でも、3,000万円、4,000万円かかってしまうから、現代風の家に立て替えてしまうそうです。

住居スペースだった書院造り

五箇山岩瀬家

▲硝煙釜

加賀藩時代の産業用具。

五箇山岩瀬家

養蚕作業場だった3~5階

五箇山岩瀬家

各階の床をすのこの平張りにしてあるのはかつて三階以上において養蚕などを行っていたため、階下からの焚き火の暖気が最上階まで通るように設計されたからだそう。

五箇山岩瀬家

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まとめ

直接お家のご主人からお話を聞けるという貴重な機会、嬉しかったです。

特に、実は一番気になっていた、合掌造りのお家を維持するのに一体おいくらかかるのか?というお話は、どのガイドブックにも観光情報にも載っていなかったので、直接お聞きできて良かったです。

白川郷、相倉集落、菅沼集落とたくさんの合掌造りのお家を見ましたが、この岩瀬家が一番、満足度が高かったです。

こんな立派な合掌造りのお家の維持は大変だと思いますが、ぜひずっとずっと残していってほしいなと思います。

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観光情報

●住所:南栃市西赤尾町857-1

東海北陸道五箇山ICから約2km

●電話番号:0763-67-3338

●料金:

・大人300円(30人以上の団体で240円)

・小中学生:150円(30人以上の団体で120円)

●営業時間:8:00~17:00

●定休日:無休

いつも読んでくださってありがとうございます♡


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