『非認知能力の育て方』(byボーク重子)非認知能力とは?家庭で非認知能力を育てる方法?注意点など【要点まとめ】

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「非認知能力」の育て方 育児

こんにちは!

ボーク重子さんの、『「非認知能力」の育て方』という本を読みました。

娘さんが、「全米最優秀女子高生」コンテストで優勝したことで注目を浴びたお母さん。

ご自身は今ライフコーチとしても活躍されてるそうです。

30歳でイギリスに留学し、その後フランスでアメリカ人の旦那様に出会い、アメリカに渡って子育てをし、専業主婦を経てご自身のアートギャラリーを開かれたりアートコンサルタントをされたりとエネルギッシュな方。

留学からの出産、専業(?)主婦、開業という流れがちょっとだけ似ていて、親しみをもって読むことができました。

『「非認知能力」の育て方』を読んで、覚えておきたいと思ったことをメモしておきます!

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これからの時代に求められている人材

AIが発達してくるし、世界をまたいだ問題が多く出てくる。

そういう時代に求められるのは、世界的な視点を持ち、多様な人々と協働しながら、前向きに問題に取り組んでいける、真のグローバルな人材

点数重視から人間力重視へ。

知識を詰め込むのではなく、「心」を強くする。

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非認知能力とは

「テストの結果」や「IQ(知能指数)」などの数値化できる能力ではない、総合的な人間力のこと

教科書を使った勉強で養われる能力ではなく、「くじけない心」や「想像する力」、「コミュニケーション力」、「問題を見つけ、解決する力」、「行動する力」、「やり抜く力」、「我慢する力」など、実際の生活の中でこそ身につけていける「生きる力」のこと

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家庭教育で意識すべきこと

1. 子育ての目的を明確にする

筆者の目的は

「我が子が自立して幸せに生きられるようにサポートする」

我が家の場合(というか私が今考えている目的は)は、

どんな環境でも適応して自分の力で幸せに生きられるようになってもらうこと

かなあ。

2. 子どもが安心してチャレンジできる「安全な環境」をつくる

安全な環境とは、子どもの「心の安全」が保たれるということ。
自分はここにいてもいいのだ、ここで必要とされているのだ、愛されているのだ、思うことを言っても批判されないのだ……と実感できる場所。
そして心から楽しいと思える場所が必要

安全な環境に必要な3つの柱

・子どもの存在を認めること

・個性を認めること(子どもを自分とは違う一人の個性として尊重すること)

・子どもが楽しむことを重視した環境

3. 子どもの持つ力を最大限に引き出すための労力は惜しまない

お金をかけるのではなく、労力をかける

子どもと話をして、一緒に遊ぶ。

(※大事なのは、親が自分の思いや希望を押し付けず、我が子を肯定的に認めること)

子どもをよく観察する。

子どものパッション(好き、得意、上手)をゴール(=その人にしかない強み)に導くお手伝いをする。

自分も子どもも、ありのままの姿を受け入れ、認める

自分をありのままに受け入れられた時、自己肯定感が生まれる。

子育ては親、特に母親が幸せであることも重要。

自分のことを認められない親は、子どものありのままの姿も愛することができない。

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家庭で非認知能力を伸ばす

1. 家庭のルールづくり

世の中にはルールがあることを教え、守らせる。

自由に意見を言わせたりやりたいことをやらせるのは大事だが、無法地帯で育つのは、自分勝手で他者への思いやりに欠けた衝動的な子ども。「迷惑な、出る杭」

ルールを理解して守ることができる社会性を身につけた「愛される、出る杭」になるべき。

3歳頃までは自制心を司る前頭前皮質が発達していないために我慢することが難しい

4歳以降になると、きちんと説明すればルールを理解することができる

家庭内ルールづくりのポイント

①たくさんのルールをつくりすぎない

②ルールの内容が年齢相応である

③ルールを決める話し合いに子どもを参加させる

ルールをつくる効果

①自信と達成感が得られる

毎日の達成感の積み重ねが自己肯定感を育む。

大きさよりも数!

②子どもが小さな頃から始めれば、良い習慣になる

習慣は子どもが幼ければ幼いほど人生に定着する!

③子どもの自主性が育つ

④コミュニティの一員になる訓練ができる

⑤一度ルールを決めたら、親が迷わずにすむ

⑥自制心を鍛えることができる

ルールを守らない時

ルールだからと押し付けるのではなく、子どもの気持ちを尊重し、自分の気持ちを説明させる。

※テレビやゲームをやみくもに禁止するのではなく、世の中にはそれよりずっと面白いものがある、ということを親が教えてあげる努力をする方が重要。

 

ルールの究極の目的は家族の皆が幸せになること!

2. 豊かな対話とコミュニケーション

表現する力と自信を養う。

「保護者が話す言葉はおそらく子どもにとって、もっとも価値あるもの」

(ダナ・サスキンド教授)

幼児期に聞く言葉の数が、将来の学力の差を生む。

(3歳までに聞いた言葉の量が、9歳時点の言語レベルや学校のテストの点数と相関していた)

子の学力は、収入の差ではなく、親の意識と努力の差!

家庭での声がけ

3歳まで:言葉を知らないために話せない

→丁寧に教えてあげる。

「これは車だね」「赤い色をしているね」「タイヤは何個ついてる?1、2,3,4,、全部で4つだね!」「タイヤは丸いね!」など

 

それ以降:質問攻め!

→子どもに考える癖をつけさせる。

「どうしてだと思う?」

 

※テレビやパソコンでは赤ちゃんは言葉は覚えない。

近くで生身の人間が話す必要がある。

声がけの注意

・命令や禁止、指示の言葉を使わない!

「だめ!」「やめなさい!」は子どもの言葉を習得する能力を低く抑えるからNG。

怒鳴ったり、感情のおもむくままに叱るのも逆効果。

言葉の暴力は、子どもを問題行動に走らせたり、うつ傾向にする。

子どもを尊重することが大事。

 

・否定はせず、「あなたの言っていることはわかった」と認めて、どうしてそう思うのかを聞き、別の方法を探す手伝いをする。

反対の考えを持つ人がいるのは当たり前なので、日頃から自分の意見が否定されたとしても、自分自信が否定されたわけではないことを教える。

 

・悪いことをした時、決して人格否定はしない。

行為だけを指摘する。

 

・論理的に説明する!

3歳以降は子どもの要求に対して論理的理由つきで説明すること。

 

・子どもを叱るときは人前では叱らない。

 

・指示せずに、子どもの意見を聞く。

「あなたならどうする?」「どうしてそう思うの?」

子どもは大人から意見を求められると、それだけで自分の存在意義を感じる。

自分の思いを表現することで自信もつくし、自分の意見に耳を傾けてくれる人がいるということで自己肯定感につながる。

褒め方

・生まれつきの能力や素質、結果ではなく、そこに至ったプロセスや努力を褒める。

・どこが良かったか具体的に褒める。

・改善の余地のありそうなことも伝える。

※ちゃんと見ているよ、ということが伝わるのが大事。

3. 思う存分遊ばせる

遊びの中から問題解決能力を伸ばす。

遊びを通して社会性や情動面を育てる方が生涯的な成功につながりやすい

遊びは脳の柔軟性と順応性を高め、創造的にする

遊ぶことによって、人は共感力や倫理観などの社会性を身につけている

未就学時期に思いっきり遊んだり、好きなことに集中したりしていた人の方が、「難関大学」に合格する確率、つまり学業成績が高い可能性がある

自然の中で遊ぶ機会の多かった子どもの方が、自己肯定感が高い傾向に

体を思いっきり動かすと、ドーパミンやセロトニンという幸せホルモンが出て、脳内がポジティブな気持ちで満たされる。

 

子どもの脳は75%は生まれた後に成長する。

その成長を助けるのが遊び。

なぜなら遊びは楽しく、自発的に行われるものだから。

遊びの中の失敗は、失敗と感じない。立ち直りも早い。

この経験から

身体能力やスキルを学び、無謀なリスクを回避す知恵も身につける

 

・幼児の頃から親の力に頼らず、自分の力で問題を解決する力とそれを支える強い心を養うことはとても重要。

・親はイライラしたり、効率を考えて手っとり早くやってあげてしまったりするのではなく、子どもを信じ、グッと我慢して待つことが大切。

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自己肯定感を育む

自己肯定感とは、「自分には生きる価値がある」と自分の価値や存在意義をそのまま肯定し、良い部分も悪い部分も含め、自分のありのままの姿を肯定できるという気持ち

家庭で子どもの自己肯定感を育む方法

1. 子どもに頻繁に声かけをする

2. 子どもの話をよく聞く

3. 親が感情に左右されない

4. 子どもに感謝する

5. 子どもをよく見て、よく褒める

6. 子どもを他の人と比べない

7. 欠点を直すより、長所を伸ばす

8. 子どもに決断させる

9. 選択肢を用意して、自分で決める力を育む

10. やってあげるのではなく、手本を見せて手伝う

〜自分で答えを見つけたという喜びは非認知能力を育む

11. 子どもの感情が爆発したときは、子どもを責めない

12. あるがままの子どもを認める

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好きを見つける

好きなことに、「なんのためにやるか」という大きなビジョン(目的意識)が加わると、最後までやり抜く力や共感力が発揮される。

親の重要な仕事は、子どもが好きなもの、夢中になれるもの、心から楽しいと思うものを見つけ、サポートすること

子どものパッションを探し支える方法

1. さまざまなことに挑戦させる

2. いろいろな人に会う機会をつくる

3. 子どもの「フロー状態」を見逃さない

4. 見つけるまで探し続ける

5. はじめかた、やめ方のルールを決めておく

6. 「何のために」という質問を習慣にする

 

 

 

以上、『「非認知能力」の育て方』を読んで、私が覚えておきたいなと思ったことでした!

いろいろな本を読んで、こうしていこうかな、と思っていた内容が言語化されてまとまっていた感じで、読んでよかったです!

ヒナの教育にも活かしていこうと思います!

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