こんにちは!
北京から列車に乗って平遥に到着。
平遥古城の中を2日間かけて散策しました。
平遥は街全体が世界遺産になっていて、20を超える建築物を見ることができます。
チケットを1枚買うとすべて見ることができます。
今回、貧乏性?(ケチ?)な我々は、せっかくなら全部見たい!ということで、見学できる場所すべてまわってきました。
平遥古城チケット
平遥古城には20を超える名所があります。
▼平遥古城内に複数あるチケット売り場でチケットを買えば、全ての名所に入れます。
チケットの値段は大人1人130元(約2,100円)
※支払いは現金のみ
有効期限は3日間で、一つの名所には一回のみ入れます。
チケットを手に入れたら、いざ名所巡りです♪
平遥古城の見どころ
それぞれの名所の簡単な説明を載せておきます。
各名所に、平遥古城チケットに書いてある番号をふっています。)
1 平遥古城墙
平遥古城の城壁。
紀元前827年〜782年の西周 宣王の時期に建てられたのが最初。
城壁の周長は6.2キロメートル。
城壁の高さは約10メートル。
城の門は南北にひとつずつ、東西に各2つで合計6つある。
城壁の上部には敵楼、角楼、城楼、魁星楼、文昌閣、点将台がある。
敵楼は72、城垛口(城門の上の凸凹になっている低い壁)は3,000ほどある。
この規模の城壁の中では保存状態がとても良い。
1965年に省级重点文物保护单位として認められた。
1988年には全国重点文物保护单位に。
1997年12月3日、平遥古城全体が世界文化遺産に登録された後、城壁もその重要な一部として大切に管理されている。
▼城壁に登って上から見下ろす。
▼清の時代の衣装を着ている陽気なおっちゃんと写真が撮れます(笑)
2 日昇昌
1823年につくられた中国で最初の票号。
票号は、両替商で、つまり旧式の銀行のようなもの。
平遥を含む山西商人が経営し、清代末期には全国の金融を左右するほどの勢力を持ったが、西洋からの影響で銀行が発展し急速に票号は衰えた。
票号は中国の金融の発展の一助となったため、”中国银行的乡下鼻祖”(中国銀行の農村の創始者)とも言われている。
日昇昌は全国重点文物保護単位に指定されている。
▼壁にかかっているこちらは、昔のパスワードだそう。
右から何番目の漢字、上から何番目の漢字、などと本人にしかわからない組み合わせを伝えることでお金をおろすことができたらしい。
▼昔の預金記録
3 汇武林武术陈列馆
平遥悬、汇武林の伝統的な武術についての展示。
平遥票号と平遥武術の関係についても知ることができる。
4 蔚泰厚
票号。
日升昌の隣にある。
始まって以来他の蔚ブランドと競争し、日升昌とは長期に渡って激しい競争を繰り広げたため、平遥の票号の発展を揺るがしたともいわれている。
敷地面積は1,300平方メートル。
5 平遥古民居博物馆
蔚豊厚の票号の跡地。
北院は坐南朝北(門が北側)の典型的な商家の四合院づくり。
南院は坐北朝南(門が南側)で典型的な民家の四合院づくり。
北院と南院の間には一本の狭い道があり、壁は高く配置が独特のため、”元宝院”とも呼ばれている。
6 中国商会博物馆
清の後期に設立された商会についての歴史を展示している。
▼右は商業教科書。ビジネスの教科書。
▼2階に上がると立派な地球儀
7 华北第一镖局博物馆
镖局 biāo júとは、現代風にいうと、ALSOKのような、警護の会社。
镖局の歴史文化を展示している。
面積は1,000平方メートル以上にも及ぶ。
前院(オフィス)、中院(オフィス)、後院(生活区)に分かれている。
▼镖師(ガードマン)の処世原則
8 清虚观(平遥悬博物馆)
私たちが行った時は残念ながら改装中で中に入れず。
平遥城壁の中で一番大きな道観。
唐の高宗の時代、657年に太平観という名前で建てられた。
現在は道教の文化がわかる博物館になっている。
9 蔚盛长
清の康煕の時代につくられた。
もともとは絹織物の店だった。
1826年に票号(両替商)に鞍替え。
館内には当時使われていた貴重な紅木家具や明清時代の瓷器、古代の絵などが展示されている。
2009年には中国国務院文化部によって”非物質文化遺産”に指定された。
10 天吉祥博物馆
平遥で唯一の海外とのやりとりがあった貿易商、長盛蔚の跡地。
長盛蔚は1896年に成立し、1917年に廃業となる。
家具や瓷器、書画、刺繍などが飾られている。
11 协同庆(協同慶)
清 咸丰6年に作られた十大票号(両替商)のひとつ。
全国で現存するものの中で一番大きな金庫が残っている。
ドラマ《乔家大院》《白银谷》《白银帝国》などがここで撮影された。
票号銭庄の文化がわかるだけでなく、昔のお金を預けて引き出すまでの過程が垣間見れる。
▼1913年の記録
存款 cún kuǎnは預金、放款 fàng kuǎnは貸付金額のこと。
地下には大きな金庫があって、中に入れます。
12 中国镖局博物馆
镖局 biāo júとは、現代風にいうと、ALSOKのような、警護の会社。
中国の镖局の発展の歴史や中国で有名な十大镖局などを紹介している。
13 同兴公镖局
1849〜1913年にかけて営業していた保镖 bǎo biāo(用心棒)の資料が展示されている。
《又见平遥》というお話の発祥地。
14 百川通
晋商が栄えていた頃の様子を再現している博物館。
百川通票号の跡地。
15 县衙
元の時代に建てられた役所。
面積は2,600平方メートル。
中心には大門、儀門、六部房、大堂、宅門、二堂、内宅、大仙楼がある。
東側には土地祠、花厅など、西側には牢獄、督捕厅、十王廟などがある。
左右対称の建築様式をとっており、”主从有序(主人と家来の上下関係がはっきりしている)、左文右武(文官は東側、武官は西側)、前朝后寝(仕事と生活の部分を分けている)”の布置。
▼裁判シーン(?)のパフォーマンスもやっています。
▼お尻ペンペンの刑(挨板子)
ドラマで出てくるやつやーーー!!!と中国時代劇マニアの私、大興奮♡
(特に《那年花开月正圆》『月に咲く花の如く』の赵白石を思い出してぴやーーーーとなっておった(笑))
隣でドン引きしている夫(笑)
・土・日曜日:9:30、11:00、15:30、16:50
・月〜金曜日:9:30、11:00、15:30
▼「观风楼」から登って見える景色。
16 城隍庙
全国重点文物保護単位に指定されている。
16 县衙の東西対象の場所にあり、”人神共治”(人と神が共に治める)を表している。
壁画や珍品、八卦藻井、戏楼(舞台)、瑠璃瓦飾などが見どころ。
17 文庙
1163年につくられた。
メインの大成殿は現存するもっとも古い文廟といわれている。
平遥会馆の朝食会場は文庙の中にあります…!
18 雷履泰故居
雷履泰は2の日升昌の創業者。
故居は嘉庆の時代につくられた。
19 珍奇报纸陈列馆
海外、中国内各民族の新聞を6万種類以上、110万点以上を保存している。
▼日本の朝日新聞も発見。
▼毛沢東さんのマネをする夫…(笑)
20 古兵器博物館
宋、元、明、清の時代の兵器を中心に展示した博物館。
面積は2,000平方メートル以上ある。
21 二郎庙(二郎廟)
中国で唯一現存する二郎神を祀る道教の廟。
清の時代に建てられた。
門は東側にある。(坐西朝东)
面積は3,000平方メートル。
正殿、元君殿、元辰殿、三星殿、玉皇殿、列宿殿、東岳殿など10あまりの殿堂がある。
22 马家大院
商豪、馬家の故居。
敷地面積は3,000平方メートル以上に及ぶ。
3つの大院、6つの小院があり、平遥で一番立派な家といわれている。
▼奥様のお部屋
夫人が3人以上いたことがわかるお部屋のつくりでした。
お金持ちはやっぱり違う!
問天閣に登って古城全体を見下ろすことができる。
まとめ
平遥古城の中に一歩入ると、まるで明・清代にタイムトリップしたような感覚になります。
22にも及ぶたくさんのスポット。
たくさんあるので我々は2日間かけてまわりました。
歴史的背景がわからない状態で行くと、だんだんどれも似たような建物に見えてくるのだけれど、票号(昔の銀行)、镖局(警備会社)などの予備知識がある状態で行くととても楽しいはず!
当時の様子がよくわかるおすすめのドラマはこちら▼
街を歩くだけでも楽しいので、おすすめです♪
それでは今日はこの辺で!
再见ヽ('∀`○)ノ♡
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