バタバタして全然書けていなかった手術のお話です。
まず結論。
大変だったけど、やってもらってよかったです!!
かなり良くなりました!
手術のスケジュール
手術のスケジュールはこんな感じでした。
※これも、手術することが決定して、手術前検査をするまでわからないから、手術を迷っている方、手術すると決めて術前検査前の方の参考になるかなと思って載せます。
術前検査は一週間前。
それから手術当日、翌日、2〜3日後、1週間後、2週間後、1ヶ月後、2ヶ月後、という感じで、けっこうな頻度通うことになります。
我々は電車で一時間の距離だったからなんとかなったけど、遠方の方はなかなかきついかも。
でも先生が「術後もちゃんと責任もって長くフォローします」、と言ってくださったので、安心でした。
大変だったけど、プチ旅行気分で楽しみました。
(全国旅行支援割引があったのでついでに旅行しまくった。笑)
▽術前にもらった注意書き。
術前検査
手術の一週間前に検査をします。
・視力検査
・採血
・検尿
・胸部レントゲン撮影
など。
3歳の娘は、採血のとき「注射やだー」と言って泣いてしまいましたが、それ以外は泣かずにできました。
この日もらった手術検査処置説明書によると、我々の手術は、「間欠性外斜視及び両目下斜筋過動症に対して日帰り全身麻酔下にて両目外直筋好転術と下斜筋減弱術を施行する」というものでした。
そして、手術承諾書を記入します。
風邪を引いたり、コロナになったら手術が延期になって次いつできるかわからないので、保育園は一週間ほど休んでくださいとのこと。
自営業だからある程度調整はできたけど、夫婦で交代しながらの、0歳児+3歳児の一週間家庭内保育はなかなかハードだった(笑)
手術前日
手術の前日は、病院に行く必要はないのだけれど、手術当日が朝7時に病院に行かなくてはいけないために、我々は近くのホテルに泊まりました。
食事は21時まで。
何を食べても大丈夫だそうです。
お水は(手術の日の)朝の3時まで、200mlまでならOKとのことでした。
ちょうど3時頃目覚めたので、ちょこっと飲ませました。
手術当日
起きたら絶食。
娘は朝が早いとそんなに食べないので大丈夫でした。
前開きの半袖パジャマを着せてください、とのことだったので、ホテルで着せて行きました。
(前開きの半袖パジャマがなかったのだけど甚平でもいいとのことでお祭りのときに買った甚平を着せました。かわいい〜と言ってテンション上がってた。笑)
朝7時に病院着。
看護師さんや麻酔科医の先生が色々と準備をしたり、事前のチェックをしてくれます。
もう準備万端、だけど先生がなかなか来ず、8時過ぎまでひたすら待ちました。
(集合もうちょっと遅くてもよかったんじゃ、と思ったけど、もうここでは待つのに慣れててもはや通常モード。笑)
手術中は両親一緒に待っていてください、とのこと。
先生が来て、「よし治しましょう!」という感じで
娘はベッドの上に寝て、心電図の装置をつけました。
私はどんどん不安になっていくのだけど、娘にさとられまいと「胸の音聞くよー」「大丈夫だよー」「ママここにいるからねー」と声がけしてました。
いざ麻酔。
臭いマスクをかがされて、「くさいー」「やだー」大泣きする娘を見て、胸が張り裂けそうになって私も泣きそうに。
でも「ママいるよー」「大丈夫よー」とずっと声かけてました。
しばらくしたら突然静かになって、眠りました。
先生方にお願いします、と言って手術室を出た瞬間、私も号泣。
すごくすごく怖かった。。
娘怖い思いさせてごめんね、と何度も心の中で謝りました。
そして、絶対良くなるようにサポートするからね、と誓いました。
手術は2時間ほど、と聞いていて、2時間たっても終わらないから不安になっていたのだけど、2時間15分?20分?ほどで出てきました。
待ってる時間って、とてつも長く感じるのよね…。
ベッドに横たわりながら出てきた娘は、麻酔から醒めつつある状態で、泣いていました。
気管挿管もしているので、声が少し枯れていました。
手の甲には点滴がつながれていて、子どもが触ってはずさないように小さい板と一緒に包帯で固定されていました。
両目手術したのだけど、最後に手術をした方の目は透明の眼帯の上に包帯がされていました。
すぐに目を使って疲れないようにするためみたい。
包帯をしていない方の、片方の目はうっすら充血しているのがわかりました。
私は血とか苦手なタイプなのだけど(自分の出産で胎盤とか絶対に見たくないです、と助産師さんに念押しした人)、そこまで恐怖心なく、しっかり見られました。
ちょっとほっとした…。
看護師さんに、麻酔から醒めてきたお子さんは暴れるので体をおさえてください、と言われたので、パパにおさえてもらいました。
どこか痛い、というよりは、麻酔から醒めて混乱してしまうらしい。
けっこうな力で泣きながら暴れるので、パパにしてもらってよかった…。
手術の前に教えてもらっていたから、思ったより冷静に対処できました。
しばらくパパと私で交代しながら抱っこしながら横になっていると落ち着いてきて、泣かなくなりました。
ちょっと元気が出てしゃべってみたり、「眠い」と言って寝たりを繰り返す感じ。
「起きたい」と言いだしたり。
がんばったご褒美として買っていたおもちゃを出してみたけど、「見たい」とはいうもののあまり積極的に遊ぶ感じではなかった。
時々看護師さんが様子を見にきてくれて、お水をちょっとずつ飲んでみて、飲めるか確認していました。
また時間がたって一緒にお水を飲んで。
だんだん元気になって、ちょっとフラフラしていたけど、自分で歩いて、トイレにも行けました。
お会計は7,000円ほど。
娘が選んだかわいいピンクのメガネ、透明の眼帯、洗浄綿などなどの費用。
疲れすぎてあまり記憶もないし写真も撮っていないからあやふやだけど、15時過ぎにはもう病院を出ていた気がします。
眼帯はつけたままで、ベビーカーに乗せて、ホテルに戻りました。
この日は夜、ゼリーなどやわらかくて消化しやすいものを軽く食べました。
食欲が戻ってるのか、「もっと食べたい」「固いもの食べたい」と言っていたけど、「さっきまでお腹がお休みしてて固いもの食べるとお腹がびっくりしちゃうから、やわらかいものしか食べられないんだ」と説明して、我慢してもらいました。
3歳の子に我慢させるのって、つらい。
麻酔が完全に抜けきってないのか、ちょっとだるそうだったので、早めに寝ました。
翌日は、普通に水も飲み、食欲も戻りました。
術後検査
翌日に術後検診に行きました。
昨日目を休ませるためにつけていた、片方の眼帯の上につけていた包帯は、今度は逆の目の上につけて、検査に行きます。
この時の先生は、手術をしてくださった羅先生の息子さんでした。
視力も落ちていない、どころかちょっと良くなっててびっくり(たまたまかも)。
目の写真を撮って、斜視はだいぶよくなってるね、とのこと。
傷も炎症などなくキレイで、充血ももう少ししたら完全になくなりますよ、とのこと。
目薬は一日3回すること。
寝る時は透明の眼帯をつけてはずれないように固定して寝ること。
起きている時はメガネを1ヶ月は使うこと。と言われました。
※1ヶ月後の診察で問題がなければはずしていいそう。
その後
完全に目の充血がおさまったのは1週間ほど。
2週間後、1ヶ月後、2ヶ月後、3ヶ月後…という感じで通院しています。
寝る時つけていた眼帯は2週間ほどでとってOKと言われました。
メガネは1ヶ月でとれました。
目薬は術後4ヶ月の今も一日に2回ほどしています。
(朝は忘れるから1回の時も。)
4ヶ月後の検査がこれからありますが、目薬なくなるといいなぁ。
斜視の手術をした感想
術後、目はだいぶ良くなりました。
正直なところ、まだ、時々ぼーっとしたり、遠くを見ると黒目が外に動くことがあります。
でも、以前に比べたらだいぶよくなりました。
外にいってしまう回数、時間、動く距離がだいぶ減りました。
術後1ヶ月の検査で聞いたところ、まだまだ術後半年は、筋肉が修復されているので、変わることがあるそうです。
手術では本人の力まで奪ってしまわないよう、最低限しか動かしていないから、本人の目の力や、脳の動きによっても変わってくるらしい。
(あんまりやりすぎると今度は内側に寄ってしまうし難しいところ)
だから、まだまだわからないけれど、もしかしたらまた数年後手術をすることになるかもしれない。
それでもやっぱり前よりずっと良くなって、まわりも娘の斜視に気づきにくくなったし、本人も「見やすくなった」と言っています。
(前は見えない場所があったらしい。3歳の言うことだからわからないけれどね。)
以前も書いたけれど、羅先生は上手だから、一度やったらもうできない、という感じではなく、「何度でも調整すればいい、手術というほど大げさなことじゃない」というスタンス。
まあ麻酔までかけて大変だったから、私の中では一大事だったし、「何度もやるのは不安」「一度で治してほしい」という方もいらっしゃるかもしれないけれど、私は何度でもできる技術を持っている、という点でとても安心できました。
(大事な筋肉を切るから一度しかできない、と言う先生もいらっしゃるそうで。)
ご両親が心から納得している状態で手術にのぞむのがベストだと思います。
もしちょっとでも不安があったり、不信感を持っている状態だったらやらない方がいいと思います。
術前、術中、術後の子どもを支えるのは精神的にも肉体的にもエネルギーが必要。
ちょっとの不安や不信感でそのエネルギーは簡単に削がれます。
だから、納得できるまで、徹底的に調べて、先生に聞いて、決めていただきたいです。
この記事が少しでも判断材料を提供できていたら、嬉しいです。
最後に。
手術をしてくださった羅先生、支えてくださった看護師さん、麻酔科医の先生、検査技師の皆様、スタッフの皆様、
本当にありがとうございました。
心から感謝しております。
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