最近だんなさまの海外転勤が決まってついていくことにした友達がいたり、
だんなさまが北京駐在が決まった、という方からご連絡をいただいたりして
ああ、異動の時期なんだなぁと思っております。
彼女たちに安心して新天地に行ってもらいたい!という気持ちを込めて、私が夫の駐在についてきて良かったなと思う理由をまとめたいと思います。
我が家の情報
・夫の北京駐在決定→結婚→北京にて新婚生活スタート、のパターン。
・子なし。
・1年半の北京 – 香港での別居婚も経験あり。
夫婦で移住するメリット
夫婦の絆が深まった
海外生活では日本では起きないようなプチ事件が家の中でも外でも多発します。
北京と香港の我が家で起きたプチトラブルの例でいうと、
上の階から水漏れ…
トイレ故障…
お風呂のお湯が出なくなる…
家の鍵(カードタイプ)が反応しなくて家に入れない…
冷蔵庫に霜が張る…
などなど細かいことをあげたらきりがないくらい。
とっても些細だけど、地味に困るのよ!
問題が起きる度に夫婦ふたりで力を合わせて解決するので、夫婦の絆が深まります。
我が家は海外生活が始まった当時は新婚だったのもあって、何か起きた時初めて、問題に対峙した時の反応の仕方や、問題解決方法が夫婦で違うことに気づきました。
私は毎回動じずに淡々と解決していく頼もしい夫を見て結婚して良かった…!と思います。
彼はたぶん私のことをパニクってばかりで全然役に立たんな…と思っています(笑)
日本だとこういう些細な問題があまりなくて、いきなり深刻な問題がどーん!とくるから、戸惑うことが多いのかなぁなんて想像しています。
将来起きるかもしれない深刻事件の対応訓練を日々している、という感じです。
夫婦2人の時間がとれた
これは業界や会社、職種にもよるので一概には言えないけれど、概して中国の会社は日本よりも残業が少ないです。
中国人さんは家族と過ごすことを何よりも大事に考えているので、定時になったらぴったり帰るという人がとても多いのです。
(これは中国だけじゃないですよね、日本が異常すぎるのかも。)
我が夫も、19時半まで残業してたらオフィスで最後の一人だった、という日本じゃ信じられないことも。
いつも早く帰ってきてくれるので、一緒に外にご飯食べに行ったり、料理をしたり(私一人じゃできないというのもある笑)、ジムに行ったり、ドラマを見たりして過ごしています。
日本にいて、私も働いていたらこうはいかないだろうなぁと思うわけです。
特に私たちは新婚スタート=海外生活スタート、だったので、夫婦2人の時間がちゃんととれた点はとても良かったです。
中国に住むメリット
新しい言語、中国語が学べた
北京に来た当初は、英語が全く通じなくてショックを受けました。
最初はスーパーの買い物すらできませんでした。
「会員カードある?」「袋いる?」と聞かれただけでテンパっておどおど(笑)
生きていくために、必死で中国語を勉強しました。
まさか20代後半に新たな言語を勉強することになるとは!
言語学習の好きなところは、やればやっただけ伸びるところ。
仕事していなかったから、「明らかに成長している」と思えることがあるのが嬉しかったのと、勉強しだしたらまわりで起きていることをもっと理解したいと思い始めたのとで、けっこう真面目に勉強していました。
今では中国の時代劇にはまったり、中国の古典に目覚め始めたり、どんどんマニアックな方向に進んでいますが(笑)、日本にいたら出会えなかったであろう趣味が見つかって、嬉しいです。
駐在に帯同させてもらえたおかげで、ひとつ新しい言語をプレゼントしてもらった、ということに感謝する日々。
中国語が話せれば、地球の4分の1の人とコミュニケーションがとれますからね。ワクワクしませんか?
たくさん中国旅行に行けた
これも上のメリットと重なるけれど、日本にいた時よりも比較的時間がとりやすいのと、日本から行くより断然安い、ということで、たくさん中国国内旅行しました。
新疆などの中国西部と内モンゴル、モンゴルを重点的に攻めたい。#中国 pic.twitter.com/s90ABCwTZl
— bluebird🇯🇵in 北京🇨🇳 (@Bluebird_Story_) 2018年1月17日
悠久の歴史を持ち、国土も広大な中国は見るべきところがたくさんあります。
今まで行ったところだとハルビン、大連、旅順、平遥、太原、石家庄天津、上海、青島、南京、武漢、桂林、南寧、西寧、ラサ、敦煌、昆明、広州、深センなどなど。
私のおすすめは敦煌と、チベット。
歴史好きにはたまらないスポット。
実際に歴史スポットを訪れると、昔教科書で習ったことのある(そして忘却の彼方にある)地名、人名が突然生き生きと蘇って、頭の中に定着します。改めて中国史を復習する良い機会になります。
都市によって文化、話し方、食べ物など全然違うので、違いを探すのも面白いです。
なにより、食いしん坊の私としてはその土地のローカル料理を食べ歩くのが楽しいです。(結局花より団子。)
動じない強い心を得た
最初に述べたように、日本じゃありえない事件が多発するので、いちいちびっくりしなくなって、何事にも動じない強い心が手に入ります(笑)
最初は日本スタンダードで物事を考えていて、なんでこんなこともできないの!してくれないの!とイライラしたり、面倒くさいなと思うこともあるけれど、慣れてくるので大丈夫。
(できれば慣れたくないけれどね。笑)
むしろ想像できないことが起きたり、想像してなかった言い訳をされたりして、それがだんだん面白いと思えるようにすらなってきます。
久しぶりに日本に帰ると、なんて予定調和の中で生きてるんだ!と物足りなく思ってしまうことも。
突拍子もないことを望んでいる自分がいたり、いなかったり。
いつも想像の斜め上をいく中国が好き。(但し心に余裕のある時に限る)
— bluebird🇯🇵in 北京🇨🇳 (@Bluebird_Story_) 2017年9月9日
異国に住むメリット
自分にフォーカスできるようになった
日本にいた時は、まわりに友達や同僚がたくさんいて、よく飲みに行ったり遊びに行ったりしていたけれど、中国に来てからはかなり減りました。
そもそもの機会が減ったというのもあるけれど、自分からも望んで行かなくなりました。
もちろん最初は寂しかったのだけれど、慣れてくると、不思議と寂しい、と思わなくなるわけです。
日本にいた時は無意識のうちにまわりに流されたり人に合わせたりしていたけれど、中国に来てからは、「自分はどうしたいのか」ということに、徹底的に向き合うようになりました。
▼詳細はこちら。
みんなが当たり前のように行ってるその飲み会、本当に行きたいと思って行ってる?心から楽しめてる?何か得たものあるの?と考えると、必ずしもそうでもないなぁと。
今思えば日本にいた時の私は自意識が強すぎて、まわりからの目を気にしすぎて、全然のびのびできていなかったのですね。そもそも自分がしたいようにしていい、なんて当たり前のことを忘れかけていたように思います。
中国に来て、自分の心の声を聞くように意識して、自分に向き合うことができるようになってくると、ストレスがだいぶ減って、かなり生きやすくなりました。
自分がやりたいことを思いっきりやったり、読みたい本をとことん読んだり、好きな中国ドラマを見たり。自分の時間を大切にできるようになってから、人生の充実感がぐっと高まりました。
ずっと生きてきた世界から一度離れられたからこその変化です。
自分、日本を客観視できるようになった
住み慣れた日本を離れて中国でしばらく暮らしてみると、中国の良いなぁと思う部分、日本も見習わないとなぁと思う部分がだんだん見えてきます。
例えば中国人の、家族を大事にする文化、とてもいいなぁと思います。
仕事を定時で切り上げて家に帰って家族と過ごすとか、
赤ちゃんを産んだお母さんのために専用のお手伝いさんを雇って1ヶ月しっかりお休みできることとか、
社会全体で子どもを大事にして可愛がることとか、
地下鉄やバスでお年寄りや妊婦さん、子連れのママを見たらすぐ立って席を譲る若者がいることとか。
それから、中国のIT技術の発達や、新しいものを吸収するスピードは目を見張るものがあります。今では日本よりも中国の方が生活していて便利だなぁと思います。
今まで日本が世界一!みたいに思っていた私も、徐々に日本のことを一歩引いて見ることができるようになりました。
日本ってこういうところあるよなぁ、というのが見えてきたら、実はそれは日本全体が全てそうなのではなくて、日本人である自分の性格や考え方だったりすることも多いです。
例えば「日本って、計画はきちっと立てるけど初動が遅いよなぁ」と思ったとしたら、それは実は自分の性格にも当てはまるよ、という感じ。(実際私ビビリなのでそういうところがあります。)
自分を客観視することにも繋がるので、自己分析にもなります。
私は価値観というのは経験✕思考の掛け算によって成り立つと思っています。頭の中で考えているだけで、ずっと同じ環境で新しい経験をせずにいたら、価値観、モノの考え方はあまり変わりません。
中国に来て、色んな経験を積むことでやっと見えてくるものがたくさんあります。
自分の中の平均値が大きく変わっていくのを実感します。
日本スタンダードからグローバル(チャイナ)スタンダードでもものを考えられるようになるのは、自分の強みになります。
狭い日本の中で「普通に」生きれずに悩んでる人がいたら、中国に来チャイナよ、と言いたいです。(ついでに親父ギャグも言いたかった。)
日本の普通は、全然普通じゃないから。
そもそも普通でいる必要なんてないから。
悩んでるのがバカバカしくなるから。
まとめ
私が中国駐在についてきて良かったなと思うことは
・夫婦の絆が深まった
・夫婦2人の時間がとれた
・新しい言語、中国語を学べた
・たくさん中国旅行に行けた
・動じない強い心を得た
・自分にフォーカスできるようになった
・自分、日本を客観視できるようになった
もちろん、物事には必ずメリット・デメリット両面あります。
一生懸命やっていたキャリアをストップさせること、お子さんの学校が変わってしまうこと、などなど悩ましいこともとても多いです。
私も時々、中国生活でスムーズにいかないことが多いと、ああ、あのまま日本にいたらなぁなんて弱気なことを考えてしまうことももちろんあります。
でも私は、この海外駐在帯同生活は、将来への一種の投資だと考えていて、中国でしかできないことを思いっきり吸収しておこうと思っています。
一、二年先ではなくて、もっと長い目で見たら、きっとこれも貴重な経験なはず。
中国生活、楽しいですよ。
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再见!
Comments
はじめまして。
重利純子(シゲトシジュンコ)と申します。
突然のメールで失礼致します。
岡山県在住で筆跡診断士として活動しております。
内容は書いた文字から性格や行動パターン、金運、適職、健康面などを読み取り、その方にとって良い書き方をアドバイスさせてもらったり、筆文字で書く練習をしてもらいます。
知人が元北京の駐在員の奥様で色々お話を聞いておりました。
単純ですが「面白いから需要があるかもよ!」と言う言葉を間に受け、
今は県内外での活動ですが海外で筆跡心理学の教室やセミナーが出来ればと思い駐在員の奥様のブログを拝見しておりました。
そこでbluebirdさんのブログに共感するものがありご連絡させて頂きました。
突然のメールで申し訳ありません。
現地でコーディネーターをして下さる方を探しています。
日時、場所、人集め、宣伝、送迎などです。
手数料は相談しながらになります。(一応、コンサルタントなどに相談する予定です)
とは言え経費もかかるのでそれなりの金額にはなると思います。
教室や習い事にどれぐらいならお金を払えて何人ぐらい参加頂けるかと言うリサーチも必要になります。
内容は 筆跡診断、筆跡心理学について。
例、こう言う書き方をする人はこう言う傾向にある(統計学)
また筆ペンを使用したワークショップなどです。
もしご興味があればご連絡頂けると嬉しいです。
FB/ 重利 純子
FBページ/ J子の座談会
090-3974-2527
仕事の活動や筆跡心理学がどのようなものか投稿しております。
ご覧下さいませ。