《甄嬛传》『宮廷の諍い女』の続編、《如懿传》。
撮影もすべて終わっているのになかなか許可がおりないため放送されず、どうなってんだー!とファンから声があがっていましたが、2018年8月20日からやっと放送開始されました。
《甄嬛传》の甄嬛が、《如懿传》では太后として出てきますよ。
(※役者さんは別。)
日本では2019年5月からWowwowで放送していました。
U-NEXTでも配信しています。
《如懿传》のドラマ情報
●放送開始:2018年8月20日
●英語タイトル: “Ruyi’s Royal Love in the Palace”
●邦題:『如懿伝〜紫禁城に散る宿命の王妃』
●日本での放送開始:2019年5月25日(Wowwowにて)
●話数:全87話
●配信:腾讯
《如懿传》のあらすじ
乾隆(演:霍建华)は公元1735年に即位すると、幼馴染で侧福晋(側室)であった如懿(演:周迅)を娴妃として迎え入れる。
乾隆帝はもともと如懿を正室にしたがったが、乾隆の義母、太后(《甄嬛传》の甄嬛)は如懿の叔母である乌拉那拉氏が前皇帝の皇后(正室)であり(太后は前皇帝の側室)不仲であったため、如懿が乾隆の皇后になるのを嫌がる。
皇后は同時に嫁入りした如懿が妊娠するのを恐れ、長期的にその匂いを嗅ぐと妊娠しなくなる薬を隠し入れた腕輪をプレゼントしたり、他の后たちが皇帝の寵愛を受ける邪魔をした。
皇帝からの寵愛を受ける如懿は皇后や他の后たちに妬まれ、はめられ、冷宮に送り込まれ、過酷な日々を過ごす。
逆境にありながらも常に諦めず、自分を信じて、頭を使って苦境を脱していく如懿の物語。
《如懿传》を見た感想
まず、前提として、1ヶ月ほど前に、全く同じ時代を描いたドラマ、《延禧功略》(邦題:『璎珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃』)の放送が始まっていました。
《如懿传》は如懿(娴妃)が主人公なのに対し、《延禧功略》では魏璎珞(令妃)が主人公。
如懿(娴妃)は2代目皇后、魏璎珞(令妃)は3代目皇后になる人物で、どちらのドラマでも敵対関係にあります。
なので、最初2つのドラマを同時に見た時は、先に放送が始まった《延禧功略》の主人公、魏璎珞に感情移入していたため、敵である娴妃が主人公の《如懿传》を見るのは違和感がありました。
これ、もし《如懿传》の放送が予定通りもっと早かったら、逆の現象が起きていたと思われます。
《延禧功略》のキャラクターが頭の中ですっかり定着してしまっていたので、《如懿传》のキャラクターを覚えるのに時間がかかりました。これ誰だっけ?って何度も百度(中国のGoogle)をチェックしました。
《延禧功略》の主人公、魏璎珞は頭がよく、勇気もあって、境地に陥っても頭脳戦でどんどん乗り越えていきます。たくさんの事件が起きますが、スピード感があるので見ていてそこまで飽きませんでした。(いや、正確にいうと飽きたけど!とにかくどんどん解決していくので見ていて清々しい。)
かたや《如懿传》の主人公 如懿(娴妃)は、もちろん頭は良くてやられっぱなしではないのだけど、魏璎珞に比べると慎重派。
スピード解決の時間もわりと長めでゆったり。
苦境の中にいる時間がけっこう長いので、見ていて本当に辛くなりました。
《如懿传》、最初は頑張って見ていたのだけど、後半はもう本当に見るのが進まずに、数ヶ月放置してました…。
頭脳戦が少ない、というのと、スピード感が足りない、というのはもちろんあるのだけど、一番の理由は、《如懿传》で描かれている乾隆帝が、とにかくクソ!!!だから。
(こんなこと当時言っていたら処刑されてただろうな。笑)
幼馴染で乾隆帝を心から慕う如懿ではなくて、欲にまみれた新参者の后たちや占い師の話を信じたりします。
そして如懿を冷宮に送り込んだのは他の誰でもなく乾隆帝。
如懿を疑ったのは一回ではありません。
しかもその理由をいつも「対外的にクリアにしなきゃいけないから」といいます。
本当は本人が如懿を信じていないだけ。
そんな乾隆帝を見ていると本当にクソ男だなと思ってイライラしてしまうので、なかなか進まなかった、というわけ。
《如懿传》と《延禧功略》両方見る時間はない!という方がいたら、《延禧功略》をおすすめします。
《如懿传》の史実
実際にいた、乾隆帝の后たちです。
▼以下、Wikipediaより引用
●孝賢純皇后(hiyoošungga erdemungge yongkiyangga hūwangheo)(フチャ氏、富察氏)
[子]長女(夭逝)、三女:固倫和敬公主、二男:端慧皇太子永璉(夭逝)、七男:哲親王永琮(夭逝)●継皇后ウラナラ氏(烏喇那拉氏):勝手に出家したとして皇后を廃され、葬儀は皇貴妃の格式で執り行われ、諡号もつけられていない。
[子]十二男:貝勒永璂(王へんに基、読みはえいき)、五女(夭逝)、十三男:永璟(夭逝)●孝儀純皇后(hiyoošungga yongsonggo yongkiyangga hūwangheo)(ウェイギャ氏、魏佳氏)
[子]七女:固倫和静公主、十四男:永璐(夭逝)、九女:和碩和恪公主、十五男:永琰(嘉慶帝)、十六男(夭逝)、十七男:慶親王永璘●慧賢皇貴妃(ガオギャ氏、高佳氏)
●純恵皇貴妃(蘇氏)
[子]三男:循郡王永璋、六男:質親王永瑢、四女:和碩和嘉公主●慶恭皇貴妃(陸氏)
●哲憫皇貴妃(フチャ氏、富察氏)
[子]長男:定親王永璜、二女(夭逝)●淑嘉皇貴妃(ギンギャ氏、金佳氏)
[子]四男:履親王永珹、八男:儀親王永璇、九男(夭逝)、十一男:成親王永瑆●婉貴妃(陳氏)
●穎貴妃(バリン氏、巴林氏)
●忻貴妃(ダイギャ氏、戴佳氏)
[子]六女(夭逝)、八女(夭逝)●愉貴妃(ケリェテ氏、珂里葉特氏)
[子]五男:栄親王永琪●循貴妃(イルゲンギョロ氏、伊爾根覚羅氏)
●晋妃(フチャ氏、富察氏)
●舒妃(イェヘナラ氏、葉赫那拉氏)
[子]十男(夭逝)●惇妃(汪氏)
[子]十女:固倫和孝公主
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/乾隆帝
《如懿传》のネタバレ
※完全ネタバレですので、結末知りたくない!という方は見ないでくださいませ。
散々如懿に悪さをして邪魔をしてきた令妃ですが、最後は彼女がしてきた悪事が皇帝にバレ、重い罰を受けます。
薬を飲まされ、見るも耐えない姿になり、「生不如死」(=死んだ方がまだまし)という状態で放置されます。
最後毒殺されると思わせるシーンが出てきますが、史実ではこの後第三の皇后になるので、どういう解釈していいかよくわかりませんでした。
如懿の疑いは晴れ、取り上げられていた皇后の位(を示すもの)も戻ってきますが、その頃如懿はすでに不治の病にかかっており、皇后の位を拒否します。
皇帝とは心が離れたまま、亡くなってしまいます。
なんとも悲しい結末で、皇帝への怒りがおさまらないまま、不完全燃焼で終わりました。
如懿に、報われてほしかった!!
ということで長くなりましたが、以上が《如懿传》を見た感想でした。
それでは今日はこの辺で!
再见ヽ('∀`○)ノ♡
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▼全く同じ時代を描いたドラマ、《延禧功略》(邦題:『璎珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃』)
▼《如懿传》の前編《甄嬛传》『宮廷の諍い女』
Comments
拝啓
『如懿伝のブログでの題三皇后疑問について』
『散々如懿に悪さをして邪魔をしてきた令妃ですが、最後は彼女がしてきた悪事が皇帝にバレ、重い罰を受けます。
薬を飲まされ、見るも耐えない姿になり、「生不如死」(=死んだ方がまだまし)という状態で放置されます。
最後毒殺されると思わせるシーンが出てきますが、史実ではこの後第三の皇后になるので、どういう解釈していいかよくわかりませんでした。』
→
まだ70話(チャンネル銀河)を視聴中ですが。。
史実では如懿が亡くなりその9年後(1775)に令妃が亡くなります。この時に令懿皇貴妃の号が贈られます。
令妃の息子永淡(のちの嘉慶帝)が皇太子に封ぜられ(1795)、生みの親である令妃は孝儀皇后の号が追贈されました。
つまり、息子が後に陛下になったので後から皇后の名前が贈られたのです。
敬具
追伸、
副題にもある様に紫禁城に【散る】ので、
如懿が報われない悲劇ですね。
たった今如懿伝を見ていますが、全く同じ感想です!乾隆帝がクソ!腹が立つ!
皇帝だから、この時代だから仕方ないとしても、ドラマの設定として幼馴染で慕いあって来たというところを前提にしているのに、そこから始まるドラマは乾隆帝の女好きが過ぎるうえに、如懿への真心というものを見ていて全く感じられない。
今やっと60話まで来ましたが、乾隆帝の顔を見るのも嫌です。(笑)
ストーリー展開が遅いのも同感です。もう正直見るのを辞めたいけど、結末を見たいので適当に見流してします。
(見流していても乾隆帝にイラつくのだから、本当にクソ男。)
同じくエイラクを先に見てしまったのでそちらの乾隆帝の方が何倍もよかったです。こちらは2回見ましたが2回とも楽しく見ました^_^
恐らく、エイラクの方がまだ忠実に近い設定でストーリーが進むので、見ていて違和感がなく設定にも無理がないのかと思います。
個人的には俳優陣や衣装などストーリーを抜きにしてもエイラクの方が圧倒的に好きでした。
みきさん
コメントありがとうございます(^^)
みきさんも両方見られているのですね!
本当に、如懿传の乾隆帝、クソですよね…(笑)
イライラします!!!(笑)
同感していただけて嬉しいです!!!
こう思ってるの、私だけじゃなかった!
如懿传、私もなんとか無理やり最後まで見ました!
私もエイラクの方が圧倒的に好きでした!