わたくし、丸6年の中国生活を終え、5月1日、令和新時代の開始と共に日本に本帰国致しました!!
6年の中国生活を終え、5/1、日本に本帰国しました!
帰ってきてしまえば本当に私中国に住んでたんか?夢見てたんじゃないか?って感じ…。
とはいえ仕事でこれからも中国とはがっつり関わるので中国語を落とさないように引き続き頑張ります💪(これからは在外国華人用の中国VPNにお世話になる予定♡)
— bluebird@元北京住み🇨🇳 (@Bluebird_Story_) 2019年5月4日
※ここからは5月1日、北京から日本に帰る日の北京空港のラウンジで書いた(けどアップできていなかった)記事です。
本帰国の日。やっぱりわかない実感。
夫の会社の内辞が出てから約2ヶ月間。
中国生活があまりにも日常になりすぎて全く実感がなかったのだけど、
出発の今日、午前中最終的な部屋の片付けをしていて、
モノがなくなって広くなった部屋を記念に写真撮ったりしているうちに徐々に実感が出てきました。
が、空港に着いてラウンジでゆっくりしながらこの記事を書いている今、
今までの一時帰国のような気がしてしまってまた実感薄れてます。
本当に北京から離れてしまうんだろうか?また戻ってくるんじゃないの?って、まだ信じられない気持ちです。
私の駐妻生活
北京に住み始めたのはちょうど6年前。
你好と谢谢しか中国語を知らず、
家族や友達がいない北京にやってきて、
一日のほとんどの時間を費やしていた仕事をやめ
おそろしくゆっくり流れる時間を何して過ごせばいいのかわからず、
買い物すら満足にできない自分に苛立って、
自分の存在意義とは?と何度も泣きながら悩んでいた日々。
▼駐妻になったばかりの頃の辛かった記憶
中国語を勉強
悩んでいても仕方ない!とりあえず動かなければ!と、中国語の語学学校に毎日通って中国語を必死に勉強しました。
中国語を勉強しに北京に来ている10代、20代の留学生たちが引くくらい、勉強しました。
真面目に勉強し始めて、半年ほど経つと中国語が少しずつわかるようになってきて、リスニング用に中国のドラマを見始めました。
最初は字幕を必死に追って見ていてやっと理解できるレベルだったので、あまり上達している感覚がなかったのだけど、しばらく続けているうちに、ある日突然、地下鉄の中の中国人さんの会話が聞き取れるようになったことに感動して。
今までBGMとして聞き流していたショッピングモールやスーパーで流れている中国の音楽が、見ているドラマの主題歌だったりして、口ずさめる自分にびっくりしてちょっと嬉しくて。
▼中国ドラマを見るメリットとおすすめドラマ一覧
それくらいからでしょうか。
中国という国を、中国人という人種を、少しずつ理解し始めて、意外に面白い!
と興味を持てるようになっていきました。
興味が湧いたから、もっと彼らを理解したい!中国語学習もっと高みを目指したい!というモチベーションになり、1年でHSK6級(8割以上とって合格)をとりました。
もちろん、資格をとる=中国語ペラペラ、ではないけれど、
やっぱり単語を覚えれば覚えるほど、
下手でも中国語が話せるようになるほど、
リスニング能力が上がれば上がるほど、日常生活も楽になって、楽しめるようになっていきました。
私が中国生活を楽しめるようになったのは、中国語を短期集中で頑張ったからだなぁと思います。
急な香港移住、MBA生活
中国語がわかるようになってきて、中国生活が楽しくなってきた頃、夫の香港転勤が決まりました。
はて。香港では何しよう?となり、次のキャリアに活かせるようMBAを取得することにしました。
友達も作らず、部屋で一人でもくもくと受験勉強しました。
受験に必須であるGMATの点数がなかなか上がらず苦労しました。
(GMATって単語思い出すだけでもつらかった思い出が蘇るわ…)
時々日本から友達が遊びに来てくれて、息抜きできたりしました。
(北京の時は1組しか来てくれなかったのに、香港に移った途端友達がたくさん遊びに来てくれました。笑 やっぱりイメージってあるよね〜)
なんとか受験できるレベルの点数をとり、推薦状やエッセイ、面接の準備をして受験。
そして第一志望校に合格。
受験勉強から解放されたあとは広東語を習い始めました。
普通话と文法や単語は似ているけれど、発音や声调に苦戦。
結局モチベーションも上がりきらず、喋れるレベルまで至らず、挫折しました…
香港、中国人旅行客が殺到していたので普通话が通じてしまったしね(笑)
もう少しで大学院入学だ!という時、
(忘れもしないイースターホリデーの旅行前日!!)
夫に北京に戻るようにという辞令が…!
神様の意地悪!!!と思いましたが、夫婦でたくさん話し合って、2人の将来のために期間限定で別居してそれぞれ頑張る、という結論を出しました。
いやーまじで悩みました。
▼私が感じた別居婚のメリット・デメリット
住んでいた駐在待遇の億ション(おそらく人生で一番いい家!)から、香港のどローカルなアパート(入口のドアに鉄格子がついてるやつ…笑)に移りすみ、一人暮らしを始めました。
そしてMBA生活突入。
大学時代もビジネスのゼミに入っていたものの、今まで逃げ回ってきたお金関係(会計、コーポレートファイナンス etc)の授業でわからない上に課題が多すぎてパニックになったり、グループワークで全然役に立てず凹んだりしました。
おとな気なく、「えーん、宿題が全然わからないのー」と夫に泣いて電話したりしていました(笑)
一番悩んだのは、日本で受け身な授業を受けてきたツケと、自分の外交的ではない性格が相まって、
自分から発言しなきゃそこにいる意味なし!
他人と同じ意見言うくらいなら、同調するだけならいなくてよろし!
自分が関わることでどれだけバリューを出せるか、というMBA環境に、本当に苦労しました。
▼MBA生活で学んだこと。
中国語もそうだったけれど、最初の半年は本当に苦労して、それを過ぎると徐々に楽しめるようになっていきました。
一生付き合っていきたいなと思える中国人の友達も2人できました。
就活、起業
卒業して、就活もしてみて。
丸4年というキャリアブランクはあったけれど、前職よりも年収アップして内定をもらえたりしました。
が、どうしても中国絡みのお仕事がしたいなと思ったのと、やりたいことが明確にあったので、MBAの中国人クラスメートと2人で起業。
その後、うまくいかなくなってしまって、中国で作った法人はクローズ。
今度は自分で日本で法人を作りました。
(海外在住でも日本で法人作れるんですよ!)
どこにいても稼げるようになりたい、と思って、日々頑張っています。
ある程度仕組みはできてきたので、日本でも頑張ります!
駐妻という立場でもキャリアを作れる!
どうしても駐妻(駐夫)という立場上、夫(妻)の会社に振り回され気味になります。
予期せぬ異動、移住。
そしてまた予期せぬ時期のスライド、本帰国…。
帯同するために会社を辞めたものの、
・そもそもブランクがある上で再び働くことはできるのか?
・働けるとしてもいつになるんだろう?
(・働かない状態が続くとだんだん働く意欲&勇気が薄れていく…←実際に私もありました…)
・生産的なことを何もしていない自分ってどうなんだろう…?
などなどこの先のキャリアに不安を感じることも多いです。
(特に中国の帯同ビザは就労が認められていないです。)
私の場合は、(夫のアドバイスもあり)せっかく中国に来たのだから、
・ここでしかできないことをしたい!
・逆にそれを利用して自分でキャリアを作ってしまおう!
と切り替えできたので、夫の会社に一方的に利用された!と感じないほど、(逆に利用してやった、くらいのつもりで)自分らしいキャリアを作ることができました。
まだまだ経済的にも大成功!とはいえない状況ですが、帯同せずにあのまま日本にいたらできなかった経験がたくさんできたと思っています。
日本で働く、というメインストリームから外れたことにひどく悩んでいた駐妻初期時代には信じられないくらい、今ではいかに他人と違う経験・知識を積めるかという視点でものを選べるようになりました。
▼人と違うことが価値である、ということを知った時の記事
キャリアだけじゃない、趣味を楽しみまくる!っていうのもあり
今までキャリア中心のお話をしてきましたが、せっかくの海外生活、趣味を思いっきり楽しむ!というのもありだと思います。
趣味で習い始めた中国茶や中華料理など、やりだしたら奥が深くて楽しくて、家でふるまって喜ばれた、なんて声もよく聞きます。
移住と共に始まった体の不調から中医学を学び初めて、はまって日本に帰っても勉強を続けている、という友達もいます。
知り合いで、北京で二胡を習って、最上級の検定をとって、結果本帰国した後自分で二胡のお教室を開いた、という方もいらっしゃいます。
私は、せっかく中国にいるのだから、夫と中国各地に旅行しよう!と話して、3連休から長期休暇をいかして、あちこち旅しました。
ほぼほぼすべての省をクリアしましたよ!
(ウルムチと内モンゴルだけまだ行けてないのが残念!!)
日本からわざわざ中国の第二都市、第三都市に行くのはちょっと…という感じだけど、せっかく中国にいるなら、足を運んでみるのもありだなと思います。
中国って本当に広くて、その場所によって言葉(方言)も違えば、食文化も全く異なります。
その違いを見つけるのも、旅の醍醐味で、とっても楽しかったです。
まとめ
最初は本当に悩んだ駐妻生活。
今振り返ってみると、日本にいたらなかなかできない経験がたくさんできました。
価値観が大きく変わって、生きるのが楽になった気がします。
日本から中国に移住した時もカルチャーギャップでびっくりすることたくさんあって大変だったけど、中国から日本に戻った今も逆カルチャーショックがあって面白いです。
日本ていいな!
・連日の青空
・そのまま飲める水道水
・外で洗濯物干せるレベルの空気
・スーパー、コンビニの品揃え
・綺麗な公共のトイレ、しかもペーパー完備
・VPNなしでさくさくネット
・レベル高い家電
・歩行者優先(中国も変わりつつあるけど)— bluebird@元北京住み🇨🇳 (@Bluebird_Story_) 2019年5月5日
日本生活に適応するまでにまだちょっと時間はかかりそうですが、ゆっくり順応していこうと思います。
ブログは、中国に関する話題は少なくなってしまいそうですが、続ける予定なので、また見に来ていただけたら嬉しいです(^^)
それでは!
今までありがとう!北京!!
また遊びに行きまーす!
再见!
Comments
初めまして!
夫の転勤に伴いこの夏から北京へ帯同することになった者です。
12月初旬に辞令があり、12年務めた仕事を辞めて子どもと一緒に中国へ行くことに決めました。
それ以来現地での生活を少しでも把握したくて情報集めのためにブログを読み漁っていました。
中でもこちらのブログには本当に勇気を頂きました!
中国に対する前向きで冷静な文章、
気になっていたネット環境のこと、食べ物のこと、駐在妻の在り方…などなど
様々なことを分かりやすく紹介してくださっていて、
本当に参考になりました。
北京には大勢の日本人が住んでいて、
それでももーしかしたらお会いできるかも!?なんて思っていましたが、
本帰国されたんですね…(T-T)
6年間、本当にお疲れ様でした!
私はまだまだ入り口にも立っていませんが、
せっかくの駐在生活を前向きに楽しみたいと思っています。
先日家探しのために北京へ行きましたが、
驚くほど英語が通じませんね…
私も頑張って語学勉強しなければと今のところ思っています。
渡航前の今、穏やかな気持ちでいられるのは
Bluebirdさんのおかげです。
感謝の気持ちをお伝えしたく、コメントさせていただきました。
これからの新生活が素晴らしいものになりますように!
本当にありがとうございました☆
ラミィさん
コメントありがとうございます!!
夏から北京に行かれるのですね!
長くされていたお仕事を辞めるの、とても勇気がいったと思います。
ブログを読んでくださって、そんな風に言ってくださって
とても嬉しいです。
こんなこと書いて意味あるのか?と思いながらも(笑)書いてきて良かったー!と思えました!
ありがとうございます!!
私もお会いしてみたかったです!
北京、英語全く通じないですよね!
中国語勉強しないと生きていけないのでそういう意味ではいい環境だったなぁと思っています(^^)
きっと北京での生活は最初びっくりすることたくさんで、慣れるまで大変だと思いますが、
焦らずにご自分のペースでゆっくり慣れていってくださいね。
何か私でお役に立てることがあれば、このブログでもメールでもいつでもご連絡ください!
陰ながらですが応援しています(^^)♪
bluebird.