流産を経験して、気づくと涙が出てくる日々を過ごしていました(こちらの記事に書きました▽)が、少しでも楽になりたくて、色々なことをしました。
「こうやったら楽になる」と誰かに教えてもらったわけでもネットで調べたわけでもないのだけど、何も生産的なことをする気が起きなくて、ベッドの中でだらだらしながらYouTubeを見ていて、そこから派生して色々なことをしていたら、徐々に気持ちが楽になってきて、結果、割と早めに元気になれた気がします。
※早ければいいというわけではないです。
無理せず、心から納得していることが何より大事。
だから焦らなくて大丈夫です。
(私の場合、メンタルが強い方ではないので、悲しみを抱えて生きていくのは辛かった…から、少しでも早く元気になりたかったのです。今思えば、何も進まない日々にちょっと焦っていたかもしれない。)
流産の悲しみから楽になるために私がしたこと
タイトルはこんな感じでつけちゃいましたが、先ほどお伝えしたように、楽になるためにこうしたよ、というよりは、こうしていたら結果楽になれたよ、という順番です。
主観満載の、結果論!
なので話半分に聞いてください。
経験者の方の動画を見る、ブログを読む
まずはベッドでだらだらしながらyoutubeで「繋留流産」などと調べて、流産を経験された方の動画を見漁りました。
流産の悲しみの原因の一つに、「なんで私が」「なんで私だけが」こんな悲しい思いをしなきゃいけないんだ、という不公平感があると思っています。
人は幸せを、相対評価で判断することが多いから、「周りの友達はみんな元気な子を産んでいるのに、なんで私だけが…」という気持ちは、悲しい想いにつながります。
妬みにつながってしまう人もいると思います。
でも、動画を見たり、ブログを読んだりすると、同じ経験をしている人ってこんなにいたんだな…ということに気づきます。
既に子どもが何人かいて、とっても幸せそうに見えていた大好きなYouTuberさんが、過去に同じように流産を経験して辛い想いをしていたことを知ってびっくりしたりもしました。
みんな、表立ってあえて語ったりはしていないけれど、実はこっそり悲しい想いをしていたりするのですよね。
自分だけじゃない、と思うと、少し楽になったし、(抱えながらも)ちゃんと乗り越えて、今頑張っている姿を見ると、私も乗り越えられるかも、頑張ろうと思えました。
(私も今苦しんでいる人の、そんな存在になれたら嬉しいなぁ。)
助産師さんの動画を見る
お仕事で流産するママをサポートして、ママたちに寄り添ってきてくださった助産師さんたちの動画にも、とっても元気づけられました。
おすすめは2つ。
①アミプラさんの動画
助産師お二人でやられている、YouTubeチャンネルです。
・赤ちゃんは生まれてからではなくて、お腹の中で着床してから人生は始まっている
・早く亡くなってしまったとしてもちゃんと生きて、親、家族に多大な影響力を持って、人生を全うした
・赤ちゃんは短い命になることもわかっていて自分でママを選んでお腹に来てくれた
という考え方を教えていただきました。
赤ちゃんを生かしてあげられなかった、と自分を責めていたけれど、赤ちゃんはちゃんとお腹の中で生きていたんだな、私を選んで来てくれたんだな、と思えて、楽になりました。
②助産師HISAKOさんの動画
12人も出産されているスーパーママさんであり、助産師さんです。
助産師さんとして何人も流産を経験されたママをサポートしてこられただけでなく、彼女自身も過去に数回流産を経験されていて、この動画でも私たちの気持ちを代弁してくれています。
・いつまでもクヨクヨしていたら赤ちゃんに失礼。
赤ちゃんはお母さんが悲しむことを望んでいるわけではない。
・お空に帰った赤ちゃんのことは忘れなくていい。
むしろいつまでも忘れずに一緒に生きていくのがいい。
という考え方に、救われました。
パワフルで、でもとっても優しいHISAKOさんの言葉はすんなりと心に入ってきました。
本を読む
流産を経験した方に教えていただいた池川明さんの本にかなり救われました。
池川明さんは胎内記憶を研究してらっしゃる産婦人科の先生です。
赤ちゃんがお腹に来る前のお話とか、お腹の中にいる時の記憶のこととか、一見怪しいお話なのだけど、これを受け入れてみたら、びっくりするくらい楽になりました。
つらい思いをしているママたちが少しでも楽になれるなら、多少怪しかろうが関係ない!おすすめです。
(印鑑も壺も売られないしね!)
▽図書館で大量に借りてすべて読みました(極端…笑)
だいぶ内容が被っているので、この2つ▽を読んでおけば一番大事なことは理解できます◎
経験を言葉におこす
上記のことを一通りしてみて、気持ちが楽になってきて、ちょっとだけ客観的に考えられる余裕が出てきた頃、自分のこの感情を記録しておきたいと思って、自分のノートに書き起こしました。
書いているうちに頭の中で整理されてきて、言葉にして吐き出したら、すっきりしました。
ある人に教えてもらった考え方なのだけど、「書くことは記憶すること・忘れることの同義」なのだそうです。
実際に、書いてみたら、大切なエッセンスが浮き彫りになって、「この部分は一生覚えておこう」と思ったし、「それ以外の部分に関してはもう忘れていいや」となりました。
(この経験から得た教訓は覚えておいて、具体的に起きたこと、例えばいつ出血があったとかはもう書いて記録に残したから忘れてもいいや、となった。)
結果、頭の中の要領がたくさん空いて、すっきり!
PCと一緒!
人に話す
これは割と難易度が高くて全員におすすめできる方法ではないけれど、私には劇的に効きました。
ただし、話す相手を選ぶことはとっても大事。
この世の中人の不幸を面白がる人は少なからずいるし、クローズドなコミュニティの中では噂もまわりやすいです。
私の場合、とあるご縁で、たくさんの人(人を応援することにポジティブな人々)に私のこの経験を聞いてもらう機会がありました。
暗黙の了解で人に流産の話をすることはタブーとされているし、とってもプライベートなことだし、男性にはあまり免疫がないであろう女性の体の(出血やら胎盤やら…人によってはグロテスクな)お話なので、受け入れてもらえるか、伝わるか心配だったのだけれど、たくさんの反響があって、中には泣いてくださる男性の方もいて、ああ話してよかったなと思いました。
そしてそのお話をした後、多くの女性の方から「私も経験しました」「私の時はこうでした」と教えていただいたり、「辛かったね」「よく頑張ったね」と共感していただいたり、アドバイスをいただいたりしました。
経験者の方のお言葉に、本当に救われました。
シェアしてくれてありがとう、と言ってくださった方もいました。
心を開いて話したからこそ、素敵な出会いがあった。
別にたくさんの人に話す必要はなくて、この子ならわかってくれそうだな、と思う仲の良いお友達に機会があったら話してみるのも、悪くないかも。と思います。
(※関係性にもよるけれど、相手の方の負担になる可能性もあるので、ある程度落ち着いて自分の中で消化できつつある時、がいいかもしれない。)
時間が経つのを待つ
これも流産経験者の方に言っていただいた言葉なのだけど、
「時間は優しいよ」
「時間が何よりの薬」
「時間がたてばこの経験をしてよかったと思える日がくるよ」
つまり、今はとっても辛いと思うけど、時間が経つと少しずつ楽になっていくから心配しなくていいよ。ということ。
私自身、渦中にいた時はただただ悲しくて、涙が出てきて、生産的なことをする気が全く起きませんでした。
もちろん、お空に帰っていった赤ちゃんのことは忘れられないし、忘れる必要もないのだけど、時間が経つうちに、何もせずにただただ悲しむ時間はグッと減って、「よしこれから頑張ろう!」と前向きな気持ちになりました。
この記事を読んでくださってる方の中には今辛い思いをされている方も多いと思います。
時間はかかると思うけれど、必ず楽になる日は来るから、無理せずゆっくり過ごしてくださいね。
少しでも、お役に立てますように。
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